私刑は恐ろしいのでいかにして回避するかという話だった。『流れる』のデコちゃんばりに無心でミシン(刑務作業)を踏むアラカン、獄中での年月の経過をミシンを踏む早さで表すセンスが良い。昼にムショから出ると…
>>続きを読むとあるヤクザ一家の若い衆の嵐寛が女と駆け落ちしようとするも、兄貴分にハメられ警察にパクられてしまう。
刑期を終え妻と娘のもとへ帰ろうする道すがら、また兄貴分にハメられて刑務所へ逆戻り。
しかも脱獄未…
☆のちの任侠映画の嚆矢との解説ありますが、冒頭の料亭での組衆が集まっての会合(襲名式的な)場面などは、今まで無かった描写なのか?
☆当作(1949)と同時期の映画「酔いどれ天使」(1948)然り、博…
前半部のアメリカ製犯罪映画に見劣りしない陰影ゆたかな画面に車という装置がささやかに、だが印象的に刻まれる。
後半部は池部良と久我美子のメロドラマが中心となるが、嵐寛寿郎の操作するミシンに加え、この後…
大坪砂男の原作を小沢効が脚色、中川信夫が監督した。組の身内に罠に嵌められ、追われることになり、刑務所に身を隠す。出所してもまた狙われる。彼らは、隠したお宝を手に入れるまであきらめない。捕まれば私刑だ…
>>続きを読む最初の字幕で暴力否定を正面きって謳っているが、実はこれがないと何を言おうとしているのやらよく判らないというお写真。テキ屋の世界を中心として二十年にわたる出来事を描きながら、前後で劇の状況が真二つに…
>>続きを読む序盤は任侠モノと思ってたら、中盤から一気に40年代ハリウッド映画化する。同時代的に影響を受けたんだろう。擬似ナイターの橋のシーンなんか完全にノワール。終盤の山道の展開は「へ?」となるが、それでも面白…
>>続きを読むこれは、素晴らしくてびっくりした。特に前半はほぼ文句のつけようがないのでは?
細部まで作り込まれた大きなセット、永遠に続くかと思えるようなカメラの横移動、画面には大抵動きがあって、写っていない部分…