もずの作品情報・感想・評価

もず1961年製作の映画)

製作国:

上映時間:95分

3.7

「もず」に投稿された感想・評価

床ずれ

床ずれの感想・評価

4.0
娘に尽くすもいつも空回りして喧嘩してしまう淡島千景が良い。渋谷実の映画で初めて面白いと思った
もしかしたら、初めて渋谷実作品を観る。知っているのに見ていない監督さん。弟子の川島雄三は見ているのに・・・師匠筋の牛原虚彦も観てない。(チャップリンのサーカスで撮影助手だったそうな。)成瀬、小津に助監督についていたのでカラー設計が小津そっくりで心地よいカラー作品。有馬稲子のすれているが、母のことを気にはしている子供を熱演。美人だけどやらしい感じがある人だ。目に力がある。淡島千景との親子でなく女になって喧嘩するシーンは、面白い。女になったり親子になったり忙しい話だ。気持ちの若い母親の話だろう。今でもありそうな話。
yuka

yukaの感想・評価

4.2
淡島千景のヒステリー、乙羽信子の声色、高橋とよの拗ね方、山田五十鈴の凄まじい貫禄

女優がみんな活き活きとして素晴らしい
特に有馬稲子が可愛すぎる

病室の窓が開いて娘の幻影を迎え入れるシーンがやばい
Jimmy09

Jimmy09の感想・評価

3.8
神保町シアターの『女性脚本家の世界』で鑑賞。本作の脚本は水木洋子。
この映画、母親(淡島千景)のもとに生き別れの娘(有馬稲子)が訪ねてくるのだが、若い有馬稲子の綺麗なこと。見とれてしまう😍💕
タイムワープして結婚したくなる綺麗さ(笑)
……若尾文子さん、ちょっと、気持ちの浮気しちゃいました。すみません(^_^;


住み込み店員しながら女給をしている年増女性(淡島千景)のもとへ、戦争中の疎開先で会って以来の娘(有馬稲子)がやってきた。
はるばる松山から。
母親はやたらと饒舌、娘は無口、と対照的な母娘であった。
母娘の酒と男にだらしない生活を見て、娘は幻滅する。
娘は東京で美容師として働き始めるが、そのうち「母親と一緒に暮らしたい…」という願いを叶えるのだが……。


全体的に、松竹ワイドスクリーンにカラー映像が映える渋谷実監督作品であった。

笑わせるところ、しんみりさせるところ、、ツボを押さえた映画だった。
乙羽信子の軽妙なセリフ、一見アホに見えそうなハジケた演技は意外。

出演者は、有馬稲子・淡島千景・山田五十鈴・乙羽信子・川津祐介・清川虹子・岩崎加根子…と豪華メンバー。

微笑ましく楽しめる渋谷実監督の娯楽作品だった。

<映倫No.12036>
A

Aの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

序盤、乗れるかな…?と心配になったけどさすがに水木洋子なので全部計算尽くだった。同じくオリジナル脚本の『甘い汗』を彷彿とさせる癖のある母親と生真面目な娘の愛憎劇は水木洋子の十八番だ……。ただ一点、しょうがないのはわかるけど淡島千景死ぬの早すぎる。
十数年ぶりに再会した淡島千景と有馬稲子の母娘であるが、仕事とはいえ飲み屋の女中、女を見せる母の姿に幻滅して飛び出してしまう有馬
そんな娘を思い飲み屋を辞め、馴染み客の永井智雄とも縁を切る淡島
そしてようやく一緒に暮らせることになったのだが些細なことでいさかいの絶えない2人、そしてかねてから体調の悪かった淡島がついに倒れる、、、

母娘の愛憎みたいなお話かなと
ほんとは2人とも思い合っているんだけど、素直になれないみたいな
終わってみるといいお話だけどちょっと強引さも感じるかも
死んだらいい人じゃないけど、それまでの淡島千景のヒステリー、何をやっても何を言っても気に入らないみたいな言いがかり、そんなこと言ってないのに、本意とは違うのに何でも自分の都合のいい方にとらえちゃうみたいな、あの姿はかなりきっつい

有馬稲子ほんと大変だなーって同情しちゃうもん、確かに劇中言われるようにネコちゃんも気が強くてその態度とか言い返しちゃったりするから余計に炎上しちゃうんだろうけど、あれは我慢できないレベルだもん

最後らへんはかなりシリアスなストーリー展開を見せるけど、序盤中盤あたりは笑えるシーンも多い映画です
乙葉信子のおちゃらけとか、高橋とよのふてぶてしさ、その他清川虹子や桜むつ子とかおばちゃん達がすっごくいい味出していた映画
この雰囲気でずっと見たかったかもってくらい中盤あたりまでは楽しかった

そして山田五十鈴の迫力と貫禄、すっげー怖かったw さすがベルさん出番少ないながら印象に残ります
その他の出演者ではネコちゃんにガッつきまくって引かれる川津祐介、有馬の職場の上司で佐藤慶(なんかキモいw)、日高澄子、幸薄そうな同僚で岩崎加根子が登場して来ます

神保町シアター「水木洋子と女性脚本家の世界」特集にての鑑賞
原作とか脚本とかはあまり興味ないんですが(ついでに言えば監督なんかもそこまでこだわらない)
淡島千景と有馬稲子が見たくて行ってきました
久しぶりに映画館で見て来たせいかちょっと評価マシになっちゃいますね、やっぱ集中して見れるからかしら
一

一の感想・評価

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おもしろすぎて疲れた。母娘の複雑な近親憎悪をものすごいテンポで意地悪に突き放して描き切る力業。中盤、刑務所のサイレンで幕を開ける有馬稲子と淡島千景の涙の別れの自嘲的なウェットさが絶妙だった。無言で千景を平手打ちする飲み屋の主人とか、稲子に説教かます江戸川の美容室の女主人とか、細部にも宿る嫌たらしさ。そして焼きうどん。グルメドラマかのようにしっかり物撮りもされ、丁寧に具材の説明もなされるのに、味がしなさそ~!ひとりいじけてそれをすする高橋とよ、輝いてる。
三四郎

三四郎の感想・評価

1.9
50年代までの映画はカットで繋いでいくのが多く、リズムが良い。
60年代以降あるいは若い監督は長廻しが多く冗長に感じる。いつもイン点アウト点打っていて思う。
母娘の泣き泣き別離シーンかと思いきや…、「お母さんも元気でね」と泣きじゃくる娘有馬に「みっともないから泣かないのよ」と言いながら淡島も涙涙。ここまではよかった。まるで幼い子と母のようだ。問題は次笑!「我ながらウェットで嫌になっちゃう」笑笑 ここはコメディだ!
母娘はお互いを思うと同時に、思うからこそ、一緒に暮らせば喧嘩の毎日。母娘はつまり女同士の関係である。
ShotaTerai

ShotaTeraiの感想・評価

5.0
映画においてリアリティというものは決して自分にとって重要事項ではないのだけど、親子の感情のすれ違いをここまでリアルに描き切ったことはほんとにすごい事だと思います
t

tの感想・評価

4.1
セットやロケ地を引き立たせる撮影が良い。料亭内の階段や、美容院周りの工業地帯、起伏ある土地の仮住まいをどう画面に収めるか。また美術の仕事の細やかさに惚れ惚れする。
淡島千景が娘と2回目の再会を果たした後去って行く彼女を後ろから追い、直後にまた戻っていく彼女を後退しながら捉えるカメラの動きが、クライマックスで再生される。だがその時には有馬稲子はその場にいない。あそこは「東京暮色」のような冷ややかさがあり恐ろしかった。
武満徹の艶っぽくも哀しげなテーマ曲が素晴らしい。川津祐介は、落ち着け、という感じ。
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