二人の息子の作品情報・感想・評価

「二人の息子」に投稿された感想・評価

つら…ダンサーインザダークくらいいたたまれないのでは?(観てないが)

冒頭、宝田明の軽薄な「ハハハ」という笑い声に細めていた我が目がどんどん死んでいくのがわかりました。

あり得る範囲の微妙な貧しさが心を蝕むのがつらい。一家で均等に不幸だし…お父さんがアレしようとした時とお母さんの反応がリアル過ぎて脳内で泣き叫んでしまった。

千葉泰樹はどういう意図でこの映画を…?
救いは宝田明がハンサムな事くらいでした。
ある日突然年老いた父(藤原釜足)が仕事をクビになってしまい実家の生活が困窮する

こんな時頼るべき子供達はというと、長男(宝田明)は一流企業に勤めているサラリーマンなのだが、過去に結婚を反対されて以来疎遠なのに加えて、その妻(白川由美)が鬼のような冷酷さなので期待できない
次男(加山雄三)は兄に代わりなんとか生活を支えようと白タク行為で1日15時間労働をして頑張るのだが、、、
そして末っ子(藤山陽子)は長男の会社でエレベーターガールをしていたが、部長に見初められ玉の輿を狙うようになるのだが、、、

あらーー、こんなお話なんですか、えらいもの見ちゃった感、成瀬映画のように不幸が次々と押し寄せてくる、現実は残酷なんですねー

戦後の変化した家族関係、核家族、老後とかその辺の問題をシリアスに描く作品です
それにしたって状況がつらいなー、長男夫婦の言うこともわかるんですよね、出来ないことは出来ない無いお金は出せない、この辺の考えは現代に通じるところがあると思う
でも浪花節的な次男の行動、兄への批判もわかるんですよねー、しかも、しゃかりきに働いて少し幸せ(原知佐子)が見えたかもと思わせといての悲劇
末っ子藤山陽子の描写も残酷ですねー、幼い時から貧しい暮らし、それから抜け出すために恋人をフって部長とリッチな生活を夢見る、その結果が、、、一番かわいそーかも

世知辛い世の中ですねー、長年の苦労の末作り上げた自分たちの生活、幸せを守りたいだけなのにそれすら脅かされままならない
最後の方でお父さんが自分より年寄りで使えないお爺さんの仕事を奪って職を得るシーンも印象的です
ここまで来たらなりふり構ってられない、他人の事なんか考えていられないですよね
結局他に頼るものがない以上、自分で切り開いていくしかないみたいな

そんな醜くていやーなシーンばかりなんですが、ラストは少し救われている、むくれてはいたけど奥さんがベランダから見送ってくれてるのも良いです、納得はしていないだろうに偉いなーと
現代だったらバトルしてでも、離婚に至ろうとも真の鬼嫁ならば許さなそうですよね
仕事を辞めた両親をどう養うのかというテーマに真正面に取り組んだ作品。宝田明・白川由美夫妻がクールビューティーで、ヒールっぽいけど、気持ちが分かるので責められなかった。
それぞれの家族は愛し合っている感じがするので、前半はそれほど悲惨には感じなかったのに、後半が不幸のてんこ盛りになるのにちょっと違和感を覚えて、あまり乗れなかった。

だいぶ褪色していたけど、見られなくなる前にもう一度見たい。
「宝田明映画祭」@新文芸坐
高度成長期の核家族化や豊かになる事で失う事を描いた内容で良かったけれど、不幸のズンドコの様に奈落に落ちてく負の連鎖はギャグ一歩手前過ぎて引きつりながら笑うしかなかったです
もう宝田さん加山さんはじめ、男優さんも女優さんも綺麗な人ばかりで、やはり往年の俳優さんの華やかさはこんな不幸な話でも輝くなぁと思いました
現代にも通ずる普遍的な問題がつるべうちの傑作だと思う。生卵ひとつで揉める場面の目を背けたくなる生々しさ。"貧しいけれど楽しい我が家"なあかるい貧乏やつつましいことの美しさを描く映画も好きだけれど、瑕のように残る貧乏ブルースあふれるこの映画を見るとやはり貧乏は人の気持ちをささくれ立たせるので真面目に働こうと思わせられる
naonaohr

naonaohrの感想・評価

4.0
容赦ない描写、台詞のオンパレード。現在でも通じる話。観てよかった。
ムチコ

ムチコの感想・評価

5.0
つらかった! 「東京物語」くらいのつらさ。
どの人物の気持ちもわかってやりきれない。欲や狡さ、罪悪感も否定せず、なおかついい気分で終わらせてくれないところがすばらしい。
金と卵と卵と踏切。
t

tの感想・評価

3.9
徹頭徹尾「世知辛さ」に満ちた映画だ。
笑ってしまうほど悲劇が積み重なって行く、松山善三の脚本は少々やりすぎ感があるも、相当に良く出来ていると思う。
卵や煙草やビールが富める者の象徴となっている点が、貧困具合を物語っていて切ない。
加山雄三と宝田明の兄弟に自らを投影してしまう年代になったのだなぁ。鈴ヶ森の行きずり女はどうしたんだろう。
ほぼマゼンタ100%まで褪色したフィルム状態だったのが少し残念ではあった。
buccimane

buccimaneの感想・評価

3.5
今の金額にして何円だろうかと考えるのに忙しい映画だった。
しかし、宝田氏の顔はどう見ても誠実なタイプには見えないでしょう。
卵のエピソード泣けた。
あとボイラーマンがデートプラン話すとこ凄い怖かった。
失業・交通事故・行きずりH・借金地獄・ストーカー…携帯小説も真っ青な不幸の連続。@ラピュタ阿佐ヶ谷

あなたにおすすめの記事