記録映画作家・土本典昭監督の実質的映画デビュー作。
1962年(昭和37年)5月3日、国鉄常磐線三河島駅構内で発生した列車脱線多重衝突事故、「三河島事故」の影響から、国鉄の安全性への取り組みを…
1963年、上野ーー水戸間をC62蒸気機関に牽引されて走る急行『みちのく』に乗務する機関助士の1日の姿を追ったドキュメンタリー。
画面の揺れが半端ないが、それも臨場感があってよし。休憩時に、顔を…
スカパーにて。岩波映画製作所なるものが昔あり、国鉄時代の機関車助士を追ったドキュメンタリーとのこと。
調べたら三河島事故なるかなりデカい列車事故があり、国鉄が安全強化を目指したことが前提にあるらしい…
前年に起きた三河島事故の批判を受けて、国鉄が安全性PRで企画したのに、実際の事故車両を映したりと、国鉄への忖度は低め。
俳優を使わず、勤務・訓練・ダイヤ回復運転など、職員に密着して労働の過酷さを活写…
鉄道マンの記録。
蒸気機関車から電化の推進が窺える時代背景。
夢の超特急の躍進も心躍る時期。
安全第一にダイヤ通りの運航。
どれだけの若者が、この記録映画を観て鉄道マンを志した…
「ある機関助士」としつつ、しかし特定のある人物に取材した作品などというものでは全然ない。
フィクションもドキュメンタリーもない、映画は映画なんだという絶対感。まるで凝縮されたスチームパンクSFの世…