どうしようにもない状況下で
誰が正解でも無い主張を繰り返す
現実の不条理さが巧みに
人間関係と相まって進む展開に息を呑む
真相に目を瞑った、夫
夫を信じきれなかった、妻
庇い涙する、娘
本軸…
あくまで作品から感じられる印象として、アスガー・ファルハディとアッバス・キアロスタミの関係は、どこかドストエフスキーとチェーホフとの関係に似ているように思うことがある。
1940年生まれのアッバス…
普段あまり目にする機会がないイラン映画でしたが、引き込まれました。イランの宗教に根ざした生活や文化など、難解と思う部分もありつつ、介護問題や格差社会など、そう言った悩みは万国共通なんだなと身近に感じ…
>>続きを読むいま自分の身に起こっていることもわかりやすい原因が1つある訳じゃなくて色んなことが複雑に絡み合ってそうなっている気がする。だからこの映画はフィクションというより重いドキュメンタリーを見ているようで辛…
>>続きを読む全てが初めから散りばめられている巧みな構成
話が進むにつれ、何度も少し前の場面を思い返す必要が出てくるのだけど、こっちの記憶もぼんやりしてるので、どっちの主張が正しいのか本当に分からない
公正さを担…
胸糞悪いはずの夫婦げんかは、どちらにも共感できるし、どちらにも非があるようで、目が離せない。
シミン(妻)は子どものためにイランを離れて外国に移住したい。
ナデル(夫)はアルツハイマーの父が居るか…
© 2009 Asghar Farhadi