戦争反対を笑いで描く。
小林信彦は本作を失敗とした。作風が左翼的すぎる。歌笑の芸はそれではない。(『おかしな男 渥美清 (新潮文庫)』 小林信彦 )
担ぎ屋とパンパンが支持していることが左翼的とい…
東映YouTubeにて。渥美清が戦中・戦後に活躍した落語家・三遊亭歌笑を演じた伝記映画。これが実に良かった。
実際に不細工で売っていたという歌笑。目が悪く兵役に取られることも無かったが、持ち前の明…
啄木詩集といった小道具含め、上手く練り上げられたシナリオの勝利。闇市買い出し列車の中で、乗客たちに荷物棚に担ぎ上げられて急遽こしらえの寄席を行うシーンは本作の名場面だ。
脚本の妙に尽きる。
先ず、…
渥美清はさすがだが三田佳子の途中での変貌振りもなかなか良く、いまの基準では放送禁止用語が色々と出てくるがその言葉使いがボキャブラリーとしてとても面白い が、言葉に変に敏感になった今の人には不快な台詞…
>>続きを読む再見。弱視の渥美清が夜道で手紙を読むために、灯りで照らすだけでなく電柱によじ登るまでする。心得られた演出。
春風亭柳春と細長い路地裏(お決まりの縦構図)で取っ組み合いする際のしつこさに笑う。
渥美清…