バチ当たり修道院の最期の作品情報・感想・評価

「バチ当たり修道院の最期」に投稿された感想・評価

Ukosaaan

Ukosaaanの感想・評価

3.0
ドブ鼠尼、堕落尼、肥溜め尼などのユニークな名前や、ヘロイン中毒の尼長が修道院に転がり込んできた女に恋をしたり、こっそりトラを飼ってたり、片手間で官能小説書いてたりと心踊るけど、全体的に出オチ感否めないしコメディでもないので笑えるわけでもない。
出資してくれてるババアの弱みを握った途端、これからゆすりに行ってくるわって尼長のセリフは好き。
何より、トラ(本物)との交流がヒヤヒヤで笑った。手なづけるまでのメイキングが見たい。
自分の選択で恋人を渋谷まで連れ出して見た作品。よく別れなかったものだ。人物設定が面白すぎるが、それを語る気力に欠けるドタバタ作品で胆力を要求される。ただこの頃から飛び抜けた自己主張とセンスが光り、目が放せないと感じさせた。同じように感じたのか、この罰当たりな作品がハリウッドでリメイクされ続編まで作られるようになったのは有名な話。家人は最早自分が勧めるまでもなくアルモドバル作品を視聴する。
歌手が逃げ込んだ駆け込み寺の修道院が個性的な尼さん達だったお話

「来るべくして来て
去るべきして去る」
時番人

時番人の感想・評価

2.6
えげつなさで映画界に殴り込み始めたアルモドバルが、更にタブーを求め修道院をめちゃめちゃ踏んづけて、楽しんでみただけの作品
紫色部

紫色部の感想・評価

2.5
2018.7.4 BS

初期のアルモドバルであるにしてもかなり退屈な部類だが、ヨランダが初めて教会の扉を開けるショットの照明は堪らないし、終盤の祝祭日におけるパフォーマンスの際の切り返しも妙に感動的。
これは邦題が巧い。確かに出てくるのは不道徳な堕天使だらけ。駆け込み寺的修道院はセックス&ドラッグ&歌謡ショーのパーティ、そして虎!本物!「虎に噛まれるのは虎を尊敬しないからだ」とどこかで聞いた言葉のとおり、尼長はじめ修道女たちは正に猛獣使い(内なる猛獣を飼ってもいる)。シュールでトボけた可笑しみと同時に物哀しさもある。塀の中は外に居場所のない弱き者たちが寄り添い合う慈愛に満ちた(はずの)拠り所なのだ。だがやがて楽園の扉は閉ざされ、尼僧たちもミューズもバラバラに去りゆくのみ。最後はやっぱりメロドラマティックなエレジー。アルモドバル映画のギラギラした原色装飾がカトリックの祭壇にピッタリな過剰さ。細長い窓枠の中を覗き見るショットはステンドグラスの宗教画みたいだった。
松

松の感想・評価

3.2
かの「オールアバウトマイマザー」を生み出したペドロアルモドバルの原点が詰まった映画ではなかろうか
こんなにレアな映画をWOWOWが放送したのは奇跡
emi

emiの感想・評価

3.5
アルモドバル監督にしか撮れないハチャメチャなコメディ。歌手の片方だけの手袋、作家修道女のヒゲなどディテールにも独特のセンスが光る。ビターであっけないエンディングもアメリカ映画のコメディにはない感覚で面白い。

このレビューはネタバレを含みます

ペドロ・アロモドバル監督のボルベールやバッドエデュケーションの世界観に引き込まれる感覚が好きで本作も観てみました。
配給がアルバトロスなのでクソ覚悟でした。
115分の作品です。
前半(?)80分間は、
「ヤバい 何これ?面白いところが一切ない」
と若干眠たくなったりしましたが、
【修道女なのに◯◯でバチ当たり】
と言うテーマそのものがフェイク。
前半80分間が退屈な序章。
80分からが本章。
ペドロ・アロモドバル監督は最後の最後まで信じる視聴者だけをお救いになります。
だがしかし、何度もしつこいが、前半がキツい。
尼さんも僧侶も人間。俗世以上の感じは罰当たりでおもしろいけど、でもみんなここにはお布施しないでしょうねぇ(笑)。キッパリ尼も僧もやめなはれやー