〈ダウナーな高揚感。後ろ向きの前進〉
あらゆるジャンルを混ぜ込んだ漢方は、形容しがたい苦味があとを引く。
一見すると親子逆転版『7番房の奇跡』のようで、ハートフルなお話かと思ってしまうのだが…
良くも悪くも、ポン・ジュノっぽさ全開。
映像はとにかく湿度が高く、どこを切り取っても暗くて、不潔で、不愉快。
まるで息苦しさを狙って演出しているような重たい空気が全体を包んでいる。
「母親だか…
息子の潔白を信じてやまない母が警察にも弁護士にも見捨てられ自らの手で真実を暴こうとするが……といった物語り🎥
田舎町で女子高生が無残な姿で発見される悲惨な殺人事件が発生した、
少し知的障害がありそう…
このポスターの不気味な雰囲気からして母親が奔走して息子の罪を晴らすサクセスストーリーじゃないもんなあ
そうなるよねえ
無実を信じて駆けずり回れる母親はいるだろうけど
最後の愚かな選択をしてしまう母…
母親は罪を償わずに生きていく事を選択する。罪悪感を感じずにいたいという人間の心の弱さに見せられこちらも辛くなった。
何とも後味の悪いラストだが、奇妙な踊り、美しい情景や伴奏により強烈な余韻を焼き付…