大正時代の金沢を舞台に、芸者の風俗に生きる人々を活写した悲恋物語。吉村センセの圧倒的超現実主義とでも言うのだろうか、誰も想いが届かないリアリズムの中にたしかな人間力を感じて夜の話描かせたら右に出るも…
>>続きを読む島田清次郎の同名小説「地上」から第一部「地に潜むもの」を原作に、新藤兼人が脚色、吉村公三郎が監督した。
遊廓裏の置家の2階に暮らす少年と、置屋に売られることを嫌がり、飛び込んできた娘。しかし助けるこ…
大正の金沢。どこまでセットでどこまでロケなのか判らない大映美術が眼福。
その一方、話はかなり保守的。
(香川京子のサブストーリーなんて気が滅入る)
翌年、増村保造の『親不孝通り』がいかに先進性だった…
音楽と映像がすごく綺麗。
野添ひとみもベスト級に可愛い。
親父の工場視察するのにフランス人形のようなボンネットつけた純白のドレス姿で行く最凶バカお嬢様。でも可愛いんだなあ、これが…。
もう一人のヒ…
吉村公三郎氏の自伝によると今作と自らの青春とが深く関連しているらしく野添ひとみの登場の仕方といい思い出補正が甚だしい!辻でのお嬢様との逢瀬は夢のような時間である!按摩のヴァイオリン弾きや肺病みの芸妓…
>>続きを読むジャケ写の割に香川京子パートが多くてちょいと萎えてしまうが、それでも人生ベストである『くちづけ』コンビの再共演ってだけで嬉しくなってしまう増村脳。友人に「和歌子さんのことが好きなのか」とド直球に尋ね…
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