島田清次郎の同名小説「地上」から第一部「地に潜むもの」を原作に、新藤兼人が脚色、吉村公三郎が監督した。
遊廓裏の置家の2階に暮らす少年と、置屋に売られることを嫌がり、飛び込んできた娘。しかし助けるこ…
大正の金沢。どこまでセットでどこまでロケなのか判らない大映美術が眼福。
その一方、話はかなり保守的。
(香川京子のサブストーリーなんて気が滅入る)
翌年、増村保造の『親不孝通り』がいかに先進性だった…
音楽と映像がすごく綺麗。
野添ひとみもベスト級に可愛い。
親父の工場視察するのにフランス人形のようなボンネットつけた純白のドレス姿で行く最凶バカお嬢様。でも可愛いんだなあ、これが…。
もう一人のヒ…
吉村公三郎氏の自伝によると今作と自らの青春とが深く関連しているらしく野添ひとみの登場の仕方といい思い出補正が甚だしい!辻でのお嬢様との逢瀬は夢のような時間である!按摩のヴァイオリン弾きや肺病みの芸妓…
>>続きを読むジャケ写の割に香川京子パートが多くてちょいと萎えてしまうが、それでも人生ベストである『くちづけ』コンビの再共演ってだけで嬉しくなってしまう増村脳。友人に「和歌子さんのことが好きなのか」とド直球に尋ね…
>>続きを読む監督は吉村公三郎、カラー作品
主演は川口浩、ヒロインに野添ひとみ、助演は香川京子、田中絹代、佐分利信などなかなか豪華な出演陣
【あらすじ】
大正期の金澤を舞台とした悲恋メロドラマ
少年(16.7…
佐分利信と香川京子が最初に会うシーンでのやり取り、襖や簾(?)の使い方…二人の間の気持ちの距離を表す様な演出に惚れ惚れ。
話としては主人公二人より、芸妓に売られ川口浩を思いつつ佐分利信の妾になる香川…
封建的社会のままならさをまざまざと見せつけながら、階層下からの「幸せになってください」リレーの切なさ。野添ひとみの無邪気な傲慢さ(なんでそんな時間にフラフラしてんのさ)にグギギと思いながら川口浩が去…
>>続きを読む川口浩と野添ひとみが最後に会う夜の草陰みたいなところのセットと美術がヤバい。あの世か?普通の映画ならもっと別れを盛り上げるだろうに、列車に乗り込んだ川口とそれを走って追いかける野添の視線は決して交わ…
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