メル・ブルックスの大脱走の作品情報・感想・評価

「メル・ブルックスの大脱走」に投稿された感想・評価

さやか

さやかの感想・評価

4.3
今日はちょっと、映画プロデューサーで監督、そしてコメディアンでもあるメル・ブルックスの思い出を書かせて下さい。

80年代の文献などを紐解くと、メル・ブルックスはウディ・アレンと共にアメリカの2大喜劇王って書かれてたりします。手掛けた本数は多くはないし日本ではアレンほど高い評価は受けていない様ですが、70~80年代あたりが青春時代だったアメリカ人でメル・ブルックスが好きという人は多いです。

例えばそれは私の在米時代の里親(以下パパとママ)も例外ではなく、アメリカに移住して最初の1年くらい元気が無かった私に、よくメルの映画を見せてくれました。

でも、正直言ってどれもそんなに面白くはなかったですね。メルの笑いのツボは14~15才の当時、とてもじゃないけど日本人向けじゃないなーと思っていました。

パパとママはそれらメルの映画を私に見せながら自分達の方がゲラゲラ笑ってて「この人達はどうしちゃったの?」と、私は画面よりも2人をしげしげと見たものです。ただ少なくとも2人は、私が元気になってくれれば、と願ってくれてたんですけどね。

さて、メル・ブルックス映画の傾向ですが、全体的にはパロディが多いと言えます。西部劇、フランケン、ヒッチコック、スター・ウォーズ、ドラキュラ等、その時その時の流行りをパロディにしてアメリカでは次々とヒット。それに映画が突然ミュージカルに早変わりすることもあり、そこはとても楽しい点でした。

今回レビューに選んだのは、
『メル・ブルックスの大脱走』

珍しくパロディではなくリメイクです。でも『大脱走』のリメイクではなく、エルンスト・ルビッチという監督さんの『生きるべきか死ぬべきか』という名作コメディをリメイクしたものです。

そしてこの映画について言うなら、とにかく面白かったです。元ネタが良いからと言えばそれまでですが、私にはメルの優しい人間性が作品全体ににじみ出ている様に思えて、ちょっと彼の事を見直した映画でした。

大抵は製作/監督/出演(主演とは限らない)をこなして大忙しのメルですが、この作品では監督だけは他人に任せた様です。それほど演技の方に集中したかったのでしょう。演技者としてだけで見ても安定の喜劇役者っぷりでした。
そしてヒロインの女優は『奇跡の人』で有名なアン・バンクロフト。実生活ではメル・ブルックス夫人だそうです。この映画は劇団が舞台でして、エンドクレジットがカーテンコール風になってます。その中で、メルとアンの2人がそれはそれはとても粋な夫婦像を見せてくれて、その瞬間私はある事に気付きました。メル・ブルックスの笑いには毒がないんだなって。物足りないのではなく、あったかいなって。

私が初めてメルの映画でクスクス笑ってたので、パパとママも嬉しそうでした。それで私も幸せな気分になれた事を忘れません。『大脱走』はメル・ブルックスで1番好きな映画です。

ついでに言うと私のパパとママは正規のフォスターペアレントではなく、子供を育てたくて応募して審査で落ちた夫婦でした。そして勿論私も正規のフォスターチャイルドではないので双方とも「もぐり」。『なんちゃって家族』を5年続けた3人なんです。

大人になった今あの頃を思えば、パパとママの2人は頑張ったと思います。私は心が傷んでて反抗的で2人を困らせ続けました。正式な里親プログラムじゃないので、事務局からの定例訪問や定期的な報告書の提出など面倒な事がない代わりに、困った時や私が問題を起こした時に相談するソーシャルワーカーもいなかったはずなんです。そりが合わないからと私を突っ返す先もなかったし、その苦労はかなりのものだったはずです。

そんな2人が大好きだったメル・ブルックス。いつかフィルマークスで、彼のことを書こうと思っていたのでした。

ちなみにですが、メル・ブルックスの映画でもう1本、" Life Stinks " という映画も好きです。笑えるししかもちょこっと泣けます。帰国後に思い出して調べたら『メル・ブルックス╱逆転人生』という邦題で劇場公開もされていたと知りました。
JackBurton

JackBurtonの感想・評価

4.0
メルブルックスによる第二次対戦下ポーランドの劇団を描いたコメディ。
彼の作品らしいユーモアが一杯!1度見たはずなのに忘れてたが充分楽しめた。
メルブルックスが変装して騙していく様は痛快!
キャストも豪華!クリストファーロイドがまぁ若い!二枚目なのにコメディが似合うティムマシソン!
mh

mhの感想・評価

-
1942年「生きるべきか死ぬべきか」のリメイク。
こっちのほうが、役者さんが魅力的。
それでもリメイク元のほうが面白いので、こっちをみるくらいなら、まずは原典からみたほうがいい。そして、これ見るくらいなら次にトリュフォー「終電車」を見よう。これはそのあとでいい。
WW2の最中(ホロコーストが同時に起きてる)にヒトラーを茶化した原典は偉大すぎる。コメディの枠を超えて人間賛歌にまで昇華している。
こっちはその点、良くできたコメディ映画という印象。

あと、ユダヤ人は黄色い星で、ゲイはピンクの三角形という場面があった。正式には「ピンクトライアングル」というらしい。(「ナチ強制収容所のバッジ」というWikipediaのページがあった)
これは「生きるべきか死ぬべきか」のほうにはなかったプロットだと思ったけど、記憶力に自信がない。
meh

mehの感想・評価

4.3
one of the heaviest themes in human history handled with a light touch
犬

犬の感想・評価

3.4
本部

1939年、ポーランドの演劇一座がドイツ軍重包囲の中を国外脱出するまでを描く喜劇

エルンスト・ルビッチが監督した同名映画のリメイク作品

クスッと
劇も良かったです

原題がテーマの話

夫婦関係
いろんな攻防が

最後もなかなかでした
名匠ルビッチ監督の反戦コメディの傑作『生きるべきか死ぬべきか』のリメイク作品。本家と比べたら相当クオリティは低い。お世辞にも歴史に残る映画とは言えないのだが、これでもまだ頑張ってる方なのかも知れん。😓

メル・ブルックスらしく毒々しさとは無縁のアメリカ的でヒューマンな味わいの捨てがたいコメディの佳品。名脇役のチャールズ・ダーニングが地味ながら強烈な存在感を発揮している意味でも◎。

このレビューはネタバレを含みます

VHS字幕スーパー版鑑賞。
日本語字幕:戸田奈津子。

ルビッチ監督の「生きるべきか死ぬべきか」のリメイク作品。

ポーランドの首都ワルシャワ。
メルが演じるのは、ブロンスキー劇場の座長フレデリック。
そして一座のヒロイン・アンナを演じるのは、メルの実生活でも妻であったアン・バンクロフト。夫婦で夫婦役。

演目「ナチのいたずら坊やたち」の舞台で、思い切りヒトラーをおちょくってみせたり、クライマックスでは「我々ユダヤ人も人間だ...」というヴェニスの商人の台詞を借りて『メルが本当に言いたかったこと』をリブリンスキーに語らせている。

メルが変装してナチスの本部に出入りしたり、最後はヒトラーにまで変装して、一座の皆や匿っていたユダヤ人も含めた全員で、ワルシャワから英国に向けての[大脱走]シーンは良くできている。スリリングな脱出劇に拍手👏

若きクリストファー・ロイドが、シュルツ大尉役で出ているのも面白い。
何~にも悪いことはしていないのに、エアハルト大佐から「シューールツッ!!」と怒鳴られて理不尽な扱いを受け続ける役どころ'`,、('∀`) '`,、
ナチスへの痛烈な皮肉をドタバタコメディで描き切った!!パワーがすごい!!
LaserCats

LaserCatsの感想・評価

3.8
めちゃくちゃ笑いました。歌あり笑いあり、ハラハラするけど気持ちよく終わる、すごい楽しい作品でした。
ピンチの切り抜け方が毎回どうなるのかハラハラするのだけど、毎回アッと言わせてくれて楽しかったです。
メル・ブルックス面白いな。
メル・ブルックス製作の映画は沢山あるが、彼の魅力をここまで引き出した作品はないかもしれない。
私はこの作品が大好きで、壁にぶつかったり行き詰まりを感じた時には必ずみるようにしている。面白いシーンが満載なのに、しっかりとしたストーリーがあり、ラストも実に素晴らしい。どんな人にも薦められる作品だ。
「生きるべきか死ぬべきか」のリメイクなので、そちらを見ておいたらもっと楽しめるかもしれない。
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