銀座を走る一台の護送車。東京地検の一室。浅井の二週間にわたる東京少年鑑別所(通称:ネリカン)生活が始まった。思いはシャバに帰る。浅草は生きやすかった。安い飯や遊び、からかう女にもこと欠かない。浅井…
>>続きを読むオールアフレコでリップシンクなどまるで無視しているのがとても不思議な感じ。モノローグのような。キアロスタミ『クローズアップ』のような当事者による事実の再現ではなく創作のよう。冒頭でそのスーパーが表示…
>>続きを読む初羽仁進。ドキュメンタリー作品経ての初劇映画ということで、高い純度の映像とアフレコとのズレでフィクションが立ち上がる感じが歪で面白かった。素人の少年たちの瑞々しい表情がよく、事前に聞いてた大人は判っ…
>>続きを読む「そんなのシカトだよ」というセリフが記憶に残る。サラリーマンをカツアゲするとき「勘弁してくれ、安月給なんだ」と言われて「そんなのわかってるよ」と言い返すのもいい。
タバコの火を起こす場面は『パルチザ…
職業俳優ではなく本物の不良少年を使い、ドキュメンタリー的手法で撮影された作品――と言いつつも、全編アフレコという歪みが興味深い作品。
岩波映画、第1回劇映画。羽仁進の独特な手法が初めて採用された作品…
未レビュー作品 5/30本目
冒頭の「この作品はドキュメンタリーの手法を採用した劇映画」というキャプションを忘れそうになってしまった。
過激な暴力も印象に残ったが、劇映画とドキュメンタリーの境界…
フィクションをドキュメンタリーのように撮るという実験的な作品。真面目すぎてもう少しおふざけが欲しかった。
現実社会の人々をフィクションの中に蹴落とした『人間蒸発』とか『ゆきゆきて、神軍』、『全身小説…
素人を使ってドキュメンタリータッチで当時の不良少年を描いた作品。黒澤明監督の映画史に残る名作「用心棒」を抑えて1961年のキネマ旬報ベストテンで第1位に輝いた(ちなみに「用心棒」は2位)。しかし今、…
>>続きを読む東京家庭裁判所での実際の記録をもとに、非行少年たちの更生を描いたセミ・ドキュメンタリー形式のドラマ。主演の川津祐介は実在の少年を演じ、フィクションでありながらもまるで記録映画のようなリアリティを感じ…
>>続きを読む本作は、岩波映画製作所の製作だが、配給は新東宝。1961年にリアルタイムで観ているのだが、当時11歳の小生は、新東宝の二番館に怪談映画三本立てを観に行ったら、1本が本作に差し替えになっていた。しかた…
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