破戒に投稿された感想・評価(★3.1 - 4.0)

『破戒』に投稿された感想・評価

mam
3.2

このレビューはネタバレを含みます

原作:島崎藤村

部落出身者であることを隠して生きる苦悩...ではあるのだけれど、池部良の演技がちょっとオーバーすぎるよぅ。

胸がぎゅっと苦しくなるような雷様のものとどうしても比べてしまって。
総…

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原作は以前読んで感銘を受けた記憶があったので、中盤まではこんな話だったかなと思いながら、あまりのめり込めずにいたのだけれども、
終盤からは大いに引き込まれた。

部落出身なんて一番根拠のないことにさ…

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4.0

立派な戦後の左翼な映画の一つです。部落民アイデンティティを隠している明治時代長野に住んでいる男の話。理想的な部分と現実的な部分、一緒に混ざっていて、感動的だけじゃなくて、現実の差別、反差別、そして反…

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部落解放同盟初代委員長の松本治一郎が製作顧問に名を連ねる割には、木下恵介監督の抒情的作家としての見識からか?純粋な文芸映画に仕上がっており好感が持て、飯山の千曲川のせせらぎが美しい、瀬川丑松池部良、…

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saskia
3.3

まさか部落差別ってまだあるのかな?
自分が部落かどうかなんて考えたこともないけど、主人公のように父親に身分を隠し通せと言われたら、本当の自分を誰にも打ち明けられず、わかってもらえないことへの虚無感に…

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ぬ
4.0

自分を殺してしまう秘密との葛藤、その戒めを破る「破戒」は、一種のホラーではないか。そう思ったら興味が湧き上がり観た。

小学生の頃、いじめや差別や「◯◯菌」といった言葉で、参加したくなくても空気に巻…

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メロドラマと書かれていたが、思い切り部落差別の話。
四民平等をうたいながら、街にもいられなくなるというのは、非情なものですね。

島崎藤村「破壊」は、やはり市川崑の62年作品と、本作の48年版が傑出している。市川版まで12年の開きがある本作と、同じ原作なのに、違う世界観を感じてしまうのはなぜなのか。木下は脚本の久板からの「原作…

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3.7

このレビューはネタバレを含みます

面白いドラマではあったが、個人的にはいろいろ思うところがあって消化できない。
明治、江戸時代、それ以前からの身分階級というものがあって、明治頃に人権意識が世界的に高まり、いろんな運動事件騒動はあった…

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2024年8月22日(木)
『藤村忌』に鑑賞
※島崎藤村の忌日

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