犬が二十日もかけて行方知れずの飼い主を探し出し、その左腕を銜えて戻って来るという。その以前、飼い主トヨの死骸は櫓漕ぎ船に牽かれて夜の海峡を運ばれてきて埋められていた。尋常な話ではない。
犬から…
「わたしのヤヤコがモヤモヤしてきましてん」真似したい言い回し。あれだけなんでも説明してくれる戸浦六宏から手首の詳細も聞きたかった。この映画の戸浦サンみたいな人とかジュエルがいるとこが警察ですよね、や…
>>続きを読む新兼と乙羽のコラボに魂吸い取られ切ったところにお待ちかねの吉沢健サンでてきたけど、こちらも存分に呆けたあとなので、はてどなさんでしたっかいのー?あと戸浦六宏が事件の顛末を全部説明してくれる。出演者豪…
>>続きを読むバーのマダムの乙羽信子が殺され、なじみ客だった刑事の戸浦六宏が真相を追う。
尾道はじめ、ロケの景色が美しく、シネスコに映えるメリハリの効いた映像も好みだけど、いかんせん見ていて気が滅入る。合わない…
女好きで乱暴なやや角刈り刑事・戸浦六宏が出ずっぱりというだけで格別だ。いきなり死顔で現れる乙羽信子と人間の手首をくわえた黒い犬。快調なツカミに始まって、地道な犯罪捜査モノとしても田舎ノワールとしても…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
女の死体を船で瀬戸内海を引きずるところから始まる。
これは島の歴史への畏怖が起こした事件への挑戦をする刑事と現代日本への怒りを込めた新藤兼人監督が大暴れする映画だ。一人の人間の死にまつわる人間ドラマ…
瀬戸内海の島の因習・閉鎖性の泥臭さに殺される乙羽信子、わーい。花崗岩(だったっけか)の島々の哀しみ+貧乏への説教臭さもサスペンスのバタバタも、ほぼ女好き刑事・戸浦六宏の執拗な熱量でねじ伏せる奇っ怪さ…
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