京マチ子が資本主義と日本の家族制に蝕まれた挙げ句、人生の後悔と追憶しか残らない呪いの傑作。親族の葬式で財産分与の話をする冷徹な悪意、東山千栄子に無慈悲な守銭奴を演じさせる意表を突く配役に、増村演出の…
>>続きを読む京橋フィルムセンターにて鑑賞。
増村保造監督の傑作🎥
なかなか観る機会がなかった京マチ子主演の『女の一生』、ようやく鑑賞。
明治38年~昭和20年まで、40年に亘る「一人の女性の生き様」を描いた見…
「間違いをするためになにかする」なんてものじゃなく、「間違えたのなら間違えないようにする」と言い切ったおけいさんに慄く
子供を寝かせながら、もう少し経てば母の気持ちがわかるわ、と言うおけいさんの切…
めっちゃいい…「清作の妻」並みの暗さ(主人公の性質は真逆だけど)、そしてまた「終」のタイミングが絶妙すぎて最高。格子越しのマチ子の顔でタイトル出てからの提灯行列もうこれだけで満足しそうになるほど良い…
>>続きを読む明治時代に貧しい家から政商の家に逃れ、その家を任されるまでになるものの、終戦で何もかも失う女性の話。『紀ノ川』に近いような感じがした。京マチ子が後にやり手経営者となる賢さや図々しさが子どもの頃のエピ…
>>続きを読む格子の内側に閉め出された京マチ子と共に「女の一生」と出るタイトルバックから素晴らしいが、明治、大正、昭和と敗戦へと突き進んでいく日本の外側の状況に対して、京マチ子はずっと「家」というものに縛られてい…
>>続きを読む少女からお婆ちゃんまで演じる京マチ子、最後歌声までお婆ちゃんになっててほんとすごい。
愛し愛されることと義理や責任を果たすことが相容れない時、どちらが大切かは測れないけれど、その一生の決断が時代や環…
めっちゃ暗くてかなり面白かった!明治-大正-昭和と時代が過ぎる中、戦争と商売に“けい(京マチ子)”が義理堅く関わる。けい、感情失ったんか?ってくらい強すぎンゴで空回りになってしまい、人は離れていき、…
>>続きを読む「門」「戸」「扉」の使い方が凄まじい。親戚の家から閉め出された京マチ子を、格子の内側からとらえたタイトルでまず最高だし、その後登場する煉瓦作りの門も面白すぎる(低すぎる)。文字通り「家」の映画とし…
>>続きを読む京マチ子映画祭 @神戸国際松竹
いやー、面白かったー!!
ソフト化されていないのが大変残念。
まず「女の一生」のタイトルが出る瞬間が素晴らしい。ピシャッと戸を閉めた瞬間にタイトルが出る。その突き…