熱いトタン屋根の猫の作品情報・感想・評価

「熱いトタン屋根の猫」に投稿された感想・評価

Ricola

Ricolaの感想・評価

3.7
マギー(エリザベス・テイラー)は夫、ブリック(ポール・ニューマン)との関係はもう冷めきっていた。

ブリックの家は大金持ちで、余命わずかと知りながら彼の父に長男家族は遺産目当てで擦り寄っていた。


ブリックのセリフの通り、「家族は危機の状態のときに性格が出る」のであった。

言うまでもなく、主演の2人の眩いほど美しい。

「欲望という名の電車」の原作者であるテネシー・ウィリアムズの同名戯曲が原作であり、どちらも人間の本性が浮き彫りになるという内容。

皆が本音で話し、ぶつかり合う姿は醜くも感じる。

だが、ブリックと父の会話にはとても心あたたまった。

エリザベス・テイラーの熱演も印象的。
LaserCats

LaserCatsの感想・評価

3.8
危機の時こそ本性が出るっていう台詞の通りの映画。
意外にスカッとしました。
若きエリザベス・テイラーとポール・ニューマンが美しかったです。
ageless505

ageless505の感想・評価

4.5
ポール・ニューマンの魅力たっぷり、舞台劇風の人間ドラマ。アル中で荒みきった姿のブリック(ポール・ニューマン)の色気がすごい。親友との不貞を疑われかまってもらえない妻マギー(エリザベス・テイラー)は、所在ない心境を行き場を失った<赤いトタン屋根の上の猫>に例えブリックを非難するが・・・みたいな、痴話喧嘩の話か、と思ったらとんでもなかった!

嘘や虚栄に満ちた夫婦や家族の姿を通して、親子や夫婦の絆をあぶりだし人間の在り方をえぐる。濃厚な会話劇。
テネシー・ウィリアムズの戯曲が原作で見事なセリフの応酬だけでももちろん十分魅力的。例えば、幼稚なブリックを上から目線で諭そうとするビッグダディの「現実は苦労と汗と金と 愛せない女を抱くことだ」てセリフ。発言内容に共感したのでなく、そんなセリフを吐くキャラの芝居と、キャラが背負う背景設定の説得力が見事だった。で、その上に映画ならではのニクい演出がこれまた見事だと思う。嵐により庭から室内へ舞台変換する(それに伴い会話もテンポアップ)と雷や暴風の効果音が心情表現になる、とか。大邸宅の二階、地階、地下室と使い分けるタイミング、とか。

地下室で腹を割って語り尽くしたビッグダディとブリック、問題だらけの家族を抱擁する何かを得たような幕の閉じ方が美しい。
そしてラストの名シーンにうっとり。

個人的には、露骨な遺産目当ての兄嫁、煩い芝居が最後まで振り切れてて大好物でした。天晴。
hepcat

hepcatの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

完璧な映画ではないが故、各々感じることはあるんじゃないかな。
俺はこの映画は愛に溢れていると思った。

生と死のボーダーライン上での家族劇なので、ヒートアップするごとにお互いの本音が見えていて汚さだったり嘘、愛情に対して飢えていたと告白したり

結構内容は重たいけど、人間の付き合いが薄情になっている社会で本当に大切な人間の心底にある熱さ、家族に対する愛を考え直す機会だと思う

一番好きなシーンは親父と階段登るシーンで初めて父親からの愛を感じたニューマンだったが、その時に見せた心からの笑顔は演技とは思えないものだった

ポールニューマンて俳優なんか自分に近いような感じがして好きなんだよなぁ(顔は論外に似てないけど)
Futa

Futaの感想・評価

3.5
ポール・ニューマンめちゃくちゃかっこいい、抱かれたいよーw
冒頭から暴力脱獄を彷彿とさせる酔いつぶれたポール、そんで劇中も常に飲んだくれのアル中なのにね。エリザベス・テイラーが言う「人は酔うと駄目に見えるけどあなたは逆ね」ってセリフが的確だね。

そんで、なにあのラストシーン。
兄貴の嫁以外みんなオシャンティに決めたろ感出したと思ったら上手いことキマるし秀逸すぎやろ。
枕は2つになっちゃうし、かっこよすぎですわ。

ポールに呼ばれた時のエリザベス・テイラーの餌を待たされてた犬みたいな反応もかわいい。
まぁでもそうなるわな、そりゃ嬉しいだろうよ。
Ash

Ashの感想・評価

3.2
おしゃれでクラッシックなお話。

ただ検閲とかがあった時代だろうから仕方ないけど、小説と内容が全然違う。

ステキな俳優が集まってるなぁとは思いました。
すごい話です。冒頭いきなりセックスレス…どころか妻のマギーに指一本触れたくも触れられたくもない、スーパーイケメンのブリックがアル中で酒をあおりまくってて、マギーがどうしてこんな状態なの!と彼にすがってる。マギーは彼に惚れ込んでて、あぁせめてあなたがイケメンでなければ…と嘆く。あんたたちに一体何があったのかね、と思って見てみると、どうやらマギーがブリックの親友と一夜浮気して以来、そういう状態であるらしい。最初は、妻の浮気が許せなかったのだなと思いながら見てると、おや?ちょっと違うようだぞ? どうも彼は親友を妻に取られたことで怒ってるようなのだ。ナルホド。そっちの組合系の話か。と同時に、今日はブルックの大富豪のお父さんの誕生日。検査入院から帰って来たビッグダディを迎えるブリックの兄一家の大歓迎ぶりのフェイクなことといったらない。彼らは死にゆくダディの遺産を狙ってるのだ。特に兄嫁。こいつが死ぬほど不細工で、こいつが産んだ5人の子供ももれなく不細工。まぁよくこんなのすげえ顔の俳優ばっか集めたなと感心するくらい。マギーはこのガキどもを嫌いすぎてて、太った胴体の上に頭部がそのまま載ってるように見えるから、首なしモンスター!と子供たちを罵ってるのがおもろすぎて笑ってしまった。で、ガキどもは、子供がいない彼女に、子どもが産めない役立たず!みたいに罵りバックするのです。何と醜い…。一体この大変な人たちはどうなっていくのだろう。彼らの一日を、ほぼ家の中だけで展開していく舞台劇のような作品。てわけで、俳優の演技と脚本が最重要な要素なのだが、とにかくスゴイのが、ブリック演じる当時のポールニューマンの驚異的イケメン度! 確実に世界トップレヴェル! 始終釘つけ! そりゃこんなイケメンが家にいて、エッチさしてくれんかったら、熱いトタン屋根のネコのように苦しみ悶えるのも当然。マギー演じるエリザベステイラーもすごい美人なのだけど、彼女すら霞ませるポールの圧倒的なルックスには吐息しかない。特に、美しすぎるブルーの瞳に涙を浮かべたときの神々しさには全生命が激震。OMG。あと、ビッグダディの存在感も素晴らしい。ひたすら富を追い求め、子どもたちに愛を与えることができなかったためにできあがってしまったギスギスした関係。彼らはそれを修復することができるのか? ここまで深刻に崩れてしまっては無理なのでは…ってとこから、さすがにちょっと無理がある展開に、え? 何このハッピー強制終了…となってしまうのが、何だか飲み込みにくい。もうちょっとリアリスティックな着地になってれば、文句なしの名作になっていただろうに。まぁでもいいんです。とにかくポールニューマンが見れればそれで。個人的に、すごくいいなと思ったのが、死を前にしたビッグダディが、すべての富に何も意味がないことを悟るシーンと、最終的には誰をどう愛した人生だったかということに対峙させられるとこ。死を目前にしたとき、人は裸一貫でそれに臨むしかないのだ。そのときその人に残されるものとは一体何か。そこはマジですごくいいテーマだった。あと何度も出てくるキーワード、mendacity(虚偽)ね。これは、もう普通にいろんなことを誤魔化しながら生きてる人は、みんな見ててイタタタタタとなるんではないでしょうか。いやー面白かった。
miho

mihoの感想・評価

3.9
インテリアやバックミュージックがツボで
何ともオシャレで、好みの映画でした♡

まず、エリザベステイラー&ニューマン
という、私の大好きな2人が主演なんです!
まさに、美女と美男の代表格で
どちらにも見惚れてしまいました ....♡

また、エリザベステイラー演じる
マギーのセリフが全部、素敵すぎる!
「好きな人と暮らすのは、独りより
寂しいものね、片思いだと。」
このセリフがお気に入り♡

そして、ロマンティックなラストには
思わずニヤけてしまうこと間違いナシです♡
山崎豊子『女系家族』との類似点が多いように思った

全体を通してのテーマは"嘘"



妻マギー(エリザベス・テイラー)と夫ブリック(ポール・ニューマン)が夫婦間での不和と、夫方の遺産相続問題で泥沼にはまっていく



原作のブリックのセクシュアリティ(ゲイかバイ)が曖昧にされているせいで、若干深読みしないと背景が分かりづらいストーリーとなっている
何か、触れそうで触れないので変な感じ

マギーのヒステリーにはウンザリする一方で、根本的な原因(セックスレス)は大方ブリックにあるから仕方ないと思う

姑からは子作りを急かされ「旦那が不幸なのは嫁の責任」と言われ、義姉からは子供ができない事やらブリックがアル中なこととか持ち出してバカにされるわ、もう橋田壽賀子の世界だった

ラストは一応ハッピーエンド?



ここ、というシーンでのBGMが邪魔臭かったのと、長男の立ち位置が曖昧だったのがマイナス点
ヒール役に徹する鬱陶しい義姉役の演技は良かった



エリザベス・テイラーにとっての『ヴァージニア・ウルフなんか怖くない』への助走となった作品と思う

ポール・ニューマンは透き通った瞳の色だけでなく、横顔のラインが美しかった



「嫌な事を無理強いするんだったら、もう一緒には暮らせない!」
「暮らしてなんか無いわ、同じ檻の中にいるだけよ」
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.0
2011/3/23鑑賞(鑑賞メーターより転載)
死期が近い父親とその遺産目当てにゴマをする長男夫婦、そして次男は盟友を失って妻を無視するようになり...というバラバラの家族を描いた物語。同じテネシー・ウィリアムズの「欲望という名の電車」と同様に家族がぶつかり罵声と非難が飛び交い続けるため、正視するには若干の忍耐を要する。しかしその醜さを乗り越えた先に彼らの隠してきた本音が見え、我慢して最後まで見てよかったという気にはなった。あと、ニヒルな主人公を好演したポール・ニューマン、一途なエリザベス・テイラーなど、このキャストだから成功したという面もある。
>|