東京上空いらっしゃいませのネタバレレビュー・内容・結末

東京上空いらっしゃいませ1990年製作の映画)

製作国:

上映時間:109分

ジャンル:

3.9

「東京上空いらっしゃいませ」に投稿されたネタバレ・内容・結末

ゴールデンウィークは自宅で映画鑑賞しよう、と、前々から気になってた「東京上空いらっしゃいませ」をVHSでレンタルしたら、ネット情報で、神保町シアターでスクリーン上映&満席続きだったことを知って、まあちょうどいいタイミングでレンタルできたからいいかなあとVHSで鑑賞。

映画の始まりから薄々、そして中盤で確信、ラストで、私の頭の中は、なんで私はスクリーンで観なかったんだー!とはっきり後悔していました。

もうしばらくスクリーンで上映しないみたいだし、とか、スクリーン上映がっつり見逃したし、とかなら悔しくもないのですが、なんでこのタイミング……、と、情弱な自分を責めつつ、映画はとても面白かったです。

若くてやりたいこともたくさんある女の子が、キャンペーンのアイドルになって、不自由どころか酷い環境におかれるのだけど、そこから逃げようとした時に事故で亡くなってしまうのです。

そして、天国のようなところで神様のような人と、交渉というか騙したりして、自分の見た目のまま、この世に戻ってくるのですが、自分の死を知ってる人に会ったら、もうこの世にはいられなくなるというルールも設けられるのです。

だから、大切な人に会えないし、誤解もとけないし、復讐もできないので、観てる側としては結構もどかしくなるのですが、このアイドルは、自分の人生の方向性かえましたー、普通の女の子として生きることにしましたー、というくらいの軽さで、戻ってきてからのこの世を楽しむのです。

このストーリーといい映像といい、妙な安っぽさと、変すぎる感じが同居してるのだけど、それがまたコミカルで良かったです。

カメラには写らないから、自分が本当は死者であることを自覚するしかなくて、でもアイドル時代の不自由さを取り戻すように、せっかくだから楽しもうとする姿はほんと生き生きとしていて、その浮き世離れ感に笑えたりもするけど、やっぱり切ないのはこのアイドルが死者だとわかっているからで、ラストにかけて、現実感がないくらい幸せで美しいシーンを観ながら、この設定だから、この世がこんなに天国のように見えるのかもしれないなあ、と、思ったりしました。
再生と罪滅ぼしに似た愛情と、ストーリーは分かりやすくてコミカル。なにより牧瀬里穂が本当にかわいい。地上に舞い戻ってから割と白い服を着てることが多くてまるで天使。「私は今がいい」ってハツラツとした表情、元気に振る舞えば振る舞うほど胸が痛くなる。生前彼女を取り巻いてたオッサンたちがまぁ汚く描かれてるから、白雪は竹に刺されればいいと思った(刺さってたら話変わってくるけども)。鶴瓶がこの映画の中では悪魔であり天使なんだよね。うまい。あと、ロケ場所にあるものや美術をうまく使ってて、高低差や奥行きを使った撮り方が効いててよかった。
不慮の事故で亡くなった新人モデルが地上に舞い戻る話。

チープさや不完全さ、いびつさも丸ごと愛してしまいたくなるような作品。

牧瀬里穂が死を目前にして初めて生を実感し、キラキラと輝き出す。未完成でいびつだけど唯一無二の存在感がある。


あとやっぱり「帰れない二人」が良い。

結婚式の二次会が開かれているライブハウス。新郎新婦、参列者を前にして歌われる「帰れない二人」。
ひとしきり盛り上がったあと、新郎新婦と参列者たちは舟へ乗りいなくなってしまう。
ユウにも約束されていたはずの将来との、人生との決別が悲しくも美しい。

世界に取り残された二人に与えられたわずかな時間が
ずっと続けば良いのにと願わずにいられなかった。


”もう星は帰ろうとしている 帰れない二人を残して”。
大好きな映画です。

デビューしたばかりの牧瀬里穂の透明感、儚さや強さ、魅力を余すことなく映していると思います。

素晴らしいファンタジー映画です。完璧だと思います。


死を通して生への希求が強く感じられ、とてもとても切なくなるシーンが沢山あります。
写真を撮ってもらっても、すでに死んでしまっているユウは、半分しか映らない、、それを見て生を諦められない自分、死を受け入れられない自分、腹を立て地団駄を踏んでしまうところとか。


生への希求が美しい映像とともに心に響いてくるシーンもあります…。

生のフレッシュさを強く感じる映画です。きっと牧瀬里穂を起用したのも、それを表現したかったからなのかな。

牧瀬里穂のファションにも注目したいです。
シンプルな白いシャツにベージュのハーフパンツ、
緑のカットソーに花柄パンツなど今みてもセンスがすごくよくて、めちゃくちゃかわいいです。

ラストの白いワンピース姿も、死んじゃってるけど、大人になった牧瀬を表していてとても素敵だった。

でている俳優陣、ファション、お部屋のインテリア、素晴らしいです。

 1990年作品。相米監督にとっては「台風クラブ」以来の青春映画なんじゃないかと思う。主演は牧瀬里穂。後に相米映画によく出ることになる中井貴一や笑福亭鶴瓶も出演。
 全体的に、1990年当時のバブリーな雰囲気が出てる。相米監督の映画って、当時の雰囲気を映し出す傾向があるのだな。もし今生きていたらどんな映画を撮ったろう。
 ストーリーは、キャンペーンガール・ユウ(牧瀬)は、スポンサーの専務・白鳥(つるべ)に枕営業することになりそうだったのを拒否して逃げ出し、交通事故死してしまう。ユウはなぜか白鳥とそっくりな死神・コオロギ(つるべ2役)を騙し、この世に生き返る。ユウはアイドルとしての活動に縛られていたころを取り戻すかのようにバイトしたりして生活する。
 ストーリーを読めばお分かりのとおりリアリティをはなから無視していて、ユウとコオロギが会話をする宇宙のシーンなんてチープの極みだし、設定にも色々無理がある。現に、その辺がこの映画の世評を低い者にしていると思う。でも、すごく大好きな映画。
 全体を通してキュートなのだ。牧瀬はもちろんのこと(かなり演技はつたないけど)、牧瀬と白鳥が最後に対面するオモチャの遊園地みたいな場所なんてこの映画のチープさを凝縮したような場所で、すごくかわいらしい。
 そして、全体を彩る井上陽水の「帰れない二人」がいい。ラストのちょっとミュージカルっぽい場面なんて、きっと相米さんこれが撮りたかっただけなんだろうななんて思わせてしまう。でも大好きな場面だ。

(当時の日記より転記)

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出版社/メーカー: パイオニアLDC
発売日: 2001/06/22
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109分 112カット

奇跡の映画。相米マジックが炸裂。
牧瀬里穂の一本調子の叫び気味の台詞回しが、涙腺を刺激してくる。この異様な感覚は他の作品で味わった事がない。

20カット目、毬谷友子が上の階に来て、部屋へ入る時に、観葉植物やカーテンが風に揺れていて、雷も鳴っていて、
「何か」がやって来る気配をムンムンに漂わせている。
22カット目、牧瀬里穂が落ちて来る。この時には大雨が降っている。
風、雷、雨の3点セットで、死者を迎える条件を揃えている。
103カット目、記者に撮られたスクープ写真を奪われそうになり、襲撃した後、車で遠くへ行こうとする中井貴一。104カットに入る直前で大雨が降り出し、105カット目、中井貴一と牧瀬里穂がキス。
牧瀬里穂は「自分に戻ったのは正解だった」と言って、常に笑顔で、消え去る気がマンマン。
天国へ行く時も大雨だ。



50〜52カット目。
祖母がイスに座ってうたた寝してるのを見つめる牧瀬里穂の背中と、何も言わずに祖母へ手を振る(50カット目)
両親の姿(51カット目)

59カット目、カメラで撮影するが写っておらず、61カット目、写真には写らないが、影は出来るのを嬉しそうにクルクル回って、中井貴一と影踏みをする。

76カット目。
屋形船の誕生日祝いシーン。
68カット目で、自分を置いてくれるお礼として花束をプレゼントした時、
「ちゃんとした薔薇って、高いんだもん」
と牧瀬里穂は言う。
この屋形船での牧瀬里穂の誕生日祝いには、中井貴一が薔薇を17本買って来る。

100〜102カット目、幸彦と桃子の結婚パーティーで、『帰れない二人』のパフォーマンス。
中井貴一が牧瀬里穂を抱き締めてシーンが終了。

110カット目、中井貴一と毬谷友子が別れる時、毬谷友子が「頑張ろうね」と最後に言う。

以上、5シーンは涙の洪水。
このエモーションは言葉で説明できない。実際に観て、感じるしかない。

80カット目で、段ボールロボットが登場してから、92カット目で「ほら、天国がいらっしゃいませしてるよ。」で竹を投げる所は、カット割りが多い。
79カット目までは、1カット平均1分以上のペース。

65カット目。Dairy Queenでバイト。
スーパーバーガーとコーラ ×2
ハンバーガーとメロンソーダ
ホットドッグ
チーズバーガーとコーヒーフロート
テリヤキバーガー
相米監督の東京上空ヒュウヒュウだよ



 2009年6月12日 0時21分レビュー



相米慎二監督。

一番相米作品で明るいラブコメディ。

何よりいで○つ「わぁー綺麗」のCMで一躍有名の(昔すぎだよ!ネタ)

牧瀬里穂

の天性の明るく元気な女性っぷりが爆発しています。

里穂ちゃんは売れてるタレントさん。

中井貴一扮するマネージャーに文句ばっかり。

お得意先のお偉いさん、嫌らしいワルベエこと笑福亭鶴瓶。

鶴瓶師匠はそこらに居そうなネチネチ男、里穂チャンに言い寄ります。

そこであるアクシデントが勃発。

牧瀬里穂のどこか怖い者しらずのような天真爛漫なネカアさ。

鶴瓶師匠の二役、明と暗。

中井のある意味主人公たる青年の思いつのりが相米演出により浮かんできます。

演出も結構冒険してます。

他レビューの方と同様に初期牧瀬里穂の体当たり的な元気さがとても見てて気持ちが良いのです。

チョット音楽シーンが僕的に吹き替えすぎてそこがイマイチに見えた、。

相米監督の度々他作品でも鳴る

「キラキラ」音

コオロギの声

ヒューヒューと飛ぶ幻想シーンがとてもユニークで面白い。

不思議なヒューヒュー恋物語に是非いらっしゃいませ!

ビデオ発売のみ、ソフト化希望