オープニングのブルドーザーを追いやる農民の列の俯瞰、荒れ果てた農村を過ぎる砂塵、夕闇になびく簡素な旗
田村正毅の捉える風景がどうしよもなく映画である 荒く整然とされていない編集だからこそその画にはっ…
周囲の土地が公団に買収され孤立した天浪団結小屋を捉えたロングショットが凄い。猛風に煽られ砂塵がときに画面全体を覆うほど舞い上がり、旗も激しく揺れる。茶色く煤けた武侠映画めいた光景と脱落者または背信者…
>>続きを読むブルドーザーが走り回る中、農家のおばちゃんたちまで機動隊に立ち向かっていく。というか、おばちゃんたちこそが立ち向かっていく。
今は農家でもああ金歯銀歯を目立つところにかぶせないのではないか。
手ぬぐ…
素晴らしかった。
農民たちが拡声器を通して放つ、何言ってるのかはっきり聞き取れない言葉が砲弾のように物質的な力を持つ
たむらまさきの撮影も凄い
部落を出て三里塚に帰ってきた青年と反対同盟でずっと居…
田村正毅のキャメラワークがめちゃくちゃ光ってる。やべえピン送りがある。
村の子供が機動隊を豚呼ばわりすることに大きな希望をおぼえた。
にしても隣のおばあちゃんは『ラ・シオタ駅への列車の到着』の最初…
(35mm)
本作のフィルムが国立機関に収蔵されているだけでなく、上映される機会があること自体に意義がある。
50年の歳月でハイコンテクスト化しているように思われ、当時の報道や歴史的経緯を踏まえて…
闘争の一側面を内部から記録した、時代の証言としての意味はきっとあるのだと思います。でも体裁は、世にありふれたホームビデオそのものです。
訛り(房総弁?)と録音状態の悪さから、かなりの部分の発言が聴…
これは最もドキュメンタリーらしいドキュメンタリーなのではないかと思った。
声が聞き取れないことにその本質を見る、しかもそこに字幕が付いていないため喋っている言葉ではなく、人間の切羽詰まった表情にこそ…