闘争が終わってというか通り過ぎて、田の撮り方とか後年の「ニッポン国古屋敷村」に似たカメラワークが現れる。縁側に座ってえんえんと話す婆さまの話に字幕がつくのがまた「ニッポン国」ばり。
伝統的な行事の準…
肉弾戦が機動隊によって鎮圧された後が背景にあり、そのため闘争というよりは主に三里塚に根付く伝統/風俗を活写している。しかしあくまで真実を映し出す肉眼としてのカメラは連行されていく青年の乗ったパトカー…
>>続きを読む完璧なフレーミングで撮られる86歳のお婆ちゃんの昔話、田村正穀映画と写真のカメラの区別がつかず遺影の撮影のつもりで用意した紫色の座布団と松の木、画面下端のマイクをまるきり無視した縦横に動く語り、背後…
>>続きを読むじっくりルポ対象を長年に渡り追いかけ続ける小川プロの姿勢に敬意脱帽。三里塚闘争の敗北を受け、この後移り住む東北での『ニッポン国古屋敷村』『1000年刻みの日時計・牧野村物語』しかり、地に根付いた農村…
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