三里塚 辺田部落の作品情報・感想・評価

三里塚 辺田部落1973年製作の映画)

製作国:

上映時間:146分

3.9

『三里塚 辺田部落』に投稿された感想・評価

三里塚シリーズ6作目。スタッフは現地に住み込み、部落の人々と生活を共にすることで信頼関係を築く、小川のドキュメンタリー作り。人々の表情と捉える田村正毅のカメラ。

闘争が終わってというか通り過ぎて、田の撮り方とか後年の「ニッポン国古屋敷村」に似たカメラワークが現れる。縁側に座ってえんえんと話す婆さまの話に字幕がつくのがまた「ニッポン国」ばり。
伝統的な行事の準…

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Yuhi
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村のおばあさんが座して語るショットは王兵の『鳳鳴』と映画史的に直結している。これまた傑作。
Ray
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部落の女性がおぶる赤ちゃんを見て、この子が今戦ってる世代なのかと直感する
4.7

肉弾戦が機動隊によって鎮圧された後が背景にあり、そのため闘争というよりは主に三里塚に根付く伝統/風俗を活写している。しかしあくまで真実を映し出す肉眼としてのカメラは連行されていく青年の乗ったパトカー…

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tyb
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収監されたヤクザと隣になった話を嬉々として語る青年。

三里塚はやっぱりどこか楽しそう。
闘争や反抗の楽しみ。
3.5
◎ 愛すべきおばあちゃん。
帰還してきたが、終始虚げな表情の青年
できれば全てのシーンに字幕があればよかった! 上総の端の村
4.6

完璧なフレーミングで撮られる86歳のお婆ちゃんの昔話、田村正穀映画と写真のカメラの区別がつかず遺影の撮影のつもりで用意した紫色の座布団と松の木、画面下端のマイクをまるきり無視した縦横に動く語り、背後…

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a
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ハンゼムのばあさん
春雄と正彦の帰還
春雄の口から語られるヤクザの話

じっくりルポ対象を長年に渡り追いかけ続ける小川プロの姿勢に敬意脱帽。三里塚闘争の敗北を受け、この後移り住む東北での『ニッポン国古屋敷村』『1000年刻みの日時計・牧野村物語』しかり、地に根付いた農村…

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