2023年 163本目
これはもう北野作品の中で群抜きの傑作なのでは…
寡黙に進んでいく北野節はもちろんのこと、作中で登場する北野武自身が描く挿入画による物語の展開、妻とのドラマパート、そしてそ…
諦念感漂う、ベテラン刑事・西の動向を、詩的な映像で綴った、寂しげで不思議なバイオレンス映画。
ヤクザ達とのトラブルで、唐突に血が流れるので、けっこう緊張感が漂っててヒリついた。
たけし演じる西は、寡…
職務で同僚を失い、刑事から足を洗ったオッサンの悲哀の話。
自殺(自決)した刑事を演じる大杉漣。彼が生前遺した絵が随所にインサートされ、たけしの心境とリンクしていく。なお、この鬼気迫る絵は実際にたけ…
1998年に公開された、北野武にとって監督7作目となるこの作品を、2年後の2000年に結婚した妻と一緒に劇場で観た。そして感動よりも、憂鬱な気持ちに沈んでいったことをよく覚えている。
思えば無理も…
見捨てられた人と見捨てない人、取り残された人。どちらも愛があったはずなのに、なにが分かれ目かはわからない。
寄り添う相手を失って、その人との思い出の中で生きるのと、はじめから誰も寄り添う相手がいない…