デビュー作にしてそこかしこにイ・チャンドンらしさがあふれ出ており存分に楽しませてもらった。
家族思いの実直な青年(ハン・ソッキュ)が兵役後の電車でファム・ファタールに出会い、あれよあれよと韓国裏社会…
このレビューはネタバレを含みます
【 呼び合う関係 】
かねてより観たいと思っていた作品だ。
気付いたのだが私は、イ・チャンドン監督の作品・作風が好きなようだ。本作も、時代、絵、色、人、音楽、展開…。すべてが好みだったし、本作も…
作家性とは恐ろしいもので、デビュー作からすでに溢れ出まくってる濃厚なイ・チャンドン汁。その一方で、以降の作品ではあまり関連性が見えてこない、たけしの初期作品からの影響もびんびんに感じられる。本作が1…
>>続きを読むデビュー作としてあまりにも出来すぎ
ネオンの撮り方なんかもアジアの巨匠に引けを取らない
愛した女が裏組織のボスの情婦というありがちなストーリーの中にしっかりイ・チャンドンのクセみたいなものを感じられ…
教師や小説家として活動していたイ・チャンドンの映画監督デビュー作。
その後の作品に比べると、小難しさがなく、恋愛やアクションとエンタメ要素が強い。監督も「フィルム・ノワール」と言ってた。80年代の…
ゲラン販売カーでパトカーを逆に煽るくだりはとても好きです
ハン・ソッキュさんの演技がすごい
トイレで刺した後のやっちまった感や
フロントガラスに覆い被さるカット
ラストのお店の流れも素晴らし…
イ・チャンドンデビュー作でジャンル的には韓国ノワールになるんだろうけど、アウトローへの憧憬も暴力のカタルシスも無く、都市の狭間に取り残された市井の人々を描くチャンドン映画にすでになってましたね、秀作…
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