熱血男児の作品情報・感想・評価

熱血男児2006年製作の映画)

열혈남아/CRUEL WINTER BLUES

製作国:

上映時間:118分

ジャンル:

3.7

「熱血男児」に投稿された感想・評価

くぅー

くぅーの感想・評価

3.8
2006年最高のシナリオとされたヤクザ物の小説の映画化で・・・シンプルに淡々と進む序盤はやや説明不足で、オーソドックスな流れには目新しさが無い分で物足りなさはあるが、ヤクザ稼業ながらも人間臭い感動のドラマが用意されている。
そう、特に母と子という関係をまぶしてるあたりは、やはり涙腺に来てしまいましたね・・・ベタではあるんだけど。

まぁ、このタイトルではやや誤解されそうなイメージだが・・・熱き血が流れる、韓流なヤクザの男達のドラマは、じっくり見るに限ります。

キャストでは、やはり名優ソル・ギョング・・・退屈になりそうな部分もしっかり見せ、特にラストでは圧巻の熱演を披露。
さらには、初々しいチョ・ハンソンの成りきりぶりもニヤリだが・・・ナ・ムニの母親役のハマりぶりは、当然ながら実にいい。
ラモ

ラモの感想・評価

5.0
ソルギョング観たさに視聴
チグクが痛々しい…
ジェムン兄貴、いい奴じゃないけどいい奴だった
ラストのソルギョングの
演技が泣かせるなー

韓国映画らしい一本。
補欠

補欠の感想・評価

3.6
ソル・ギョングの、精一杯耐えていても感情が強すぎて震えるほど涙が出てしまう姿、見ていてとても苦しくて好き
ソル・ギョング
殺し相手のお母さんと喋ってる時の緩い感じと、ヤクザの時の殺し屋の雰囲気の幅がよかった
ヤクザの流儀は守ろうとするが後悔しか残らない人間としての部分が溢れていて、無情な映画
犬を助けたり柄シャツを大事にしたり女の子とは気持ちが揺れ動いたり
Vega

Vegaの感想・評価

3.9
この監督、のちに「アジョシ」「泣く男」とよりスタイリッシュによりお金かけて撮っていくのだけど、私は本作が一番好き。この泥臭さがたたたたまらん。

前半のゆる〜い描写が後半に効いてきて憂愁つのる。
ヤクザの流儀を貫くことしかできないバカタレな男たち。バカタレな人生を送る息子を想う母。
泣ける。

ソル・ギョングの人懐こい表情からの標的狙う鋭い眼光っていう振り幅に鳥肌が立ちました。
殺す相手の母親の食堂でメシを食ったり買い物手伝ったり、茶房のアガシとイチャついたかと思えばテコンドー道場の生徒と田んぼで泥投げしたりと、もの凄くまったりとしたムードで展開される異色のヤクザ映画。一瞬拍子抜けしそうになるが「アジョシ」や「泣く男」などスタイリッシュでゴリゴリのアクション映画とは対照的な土着的で泥臭い香りがけっこうハマるイ・ジョンボム監督作品である。下衆野郎だが親子の情に惑わされるなど意外と慈悲深いソル・ギョングの演技は絶品。冷徹になりきれなかったヤクザの末路はロクな結果にならないのが定番だが舎弟のチョ・ハンソンもゴミ雑巾のように使い捨てにされそうな不器用オーラを醸し出す。ヤクザの息子ユン・ジェムンとソル・ギョングの対立を知ってしまう母親ナ・ムニの辛い心境もずっと心に残る。

2014/10/04 再鑑賞
Ryoko

Ryokoの感想・評価

4.0
殺された兄の復讐を誓ったヤクザの男(ソル・ギョング)とターゲットの母親との特異な関係を描いた映画。母親役は「怪しい彼女」のおばあさん役の女優さん。あまり見たことのないタイプの復讐映画、ヤクザ映画で、面白かった。「熱血男児」というタイトルは合わない。ゴリゴリな熱血系映画ではなく、ヤクザの生き方を貫くことしかできない男たちの切なさが静かに描かれた映画だった。
ソル・ギョングはキレだしたら止まらない粗暴ぶり、ターゲットを見つけた時の猛獣のような危ない目つきは癖になりそうなほど最高だった。 やっぱり好き。ソル・ギョングとターゲットが相見えたときの緊迫感も堪らなかった。そして、映画後半、あまり気にかけていなかったある人物の「予想外の行動」にも驚いたし、ラストの展開もまさに韓国映画という感じ。映画と舞台となる田舎町の見せ方も上手い。干潟や畦道、桟橋など何となく寂しげで、主人公たちの哀しみや孤独をいっそう強く際立たせていたと思う。
OASIS

OASISの感想・評価

3.6
兄貴分を殺されたヤクザが、復讐の為に弟分を連れて復讐相手が居る街へとやって来て、そこで身辺を調査する内に相手の母親と仲良くなっていくという話。

「アジョシ」で有名になったイ・ジョンボム監督のデビュー作。
導入やクライマックスこそバイオレンス色が強いが、田舎町に着いてからはクッパ屋を営む復讐相手の母親や弟分とのゆるいやりとりが始まり、ほんわかとした雰囲気に包まれる変わった映画だった。

主人公は「熱血」と呼べる程何かに熱い様には思えず、ただ「兄貴の仇は弟分がとるべき」というヤクザとしてのルールに縛られているだけの粗暴な男に見えた。
そんな男が相手の母親と関わっていく事で、息子が殺されるという親としての最大の悲劇について考えるのだが、この母親が「怪しい彼女」のおばあさん役だったナ・ムニというのがズルい。
今回は最初から最後まで婆さん役で毒舌ぶりを発揮しているのだけど、もう一人の息子の失踪を知らないまま暮らしつつ、ヤクザの息子が殺されるかもしれない状況であっても気丈に振る舞う姿がハマり過ぎ。
そして本音をポロリと漏らし弱音を吐く姿に母の息子への想いを滲ませる演技も堪らない。

ソル・ギョングの演技の幅の広さは言わずもがなで、特に終盤に見せる歓喜と狂気が入り混じった表情が暴力的なまでに連続する様は見ていてゾクゾクした。
前半の緩い展開もその演技で許せてしまうくらいに。

配達係の娘との恋愛はこの世界には不要な気がして、その浅い恋模様を描くくらいならもっと新人の弟分との舎弟感を演出してくれた方が二人の結末の衝撃度が増したように思う。
退屈な部分はあったが、後半からは復讐劇として盛り上がってくる感じはあるので「アジョシ」の監督の前作として観る意味はあると思います。