川口浩がいつもの感じで一本調子で演技しようと、若尾文子が黒い着物をまとい、そこに立っていて、影の中に消えていけば「ノワール」映画として成立してしまう。
ずぶ濡れの若尾文子は情念の幽霊のように撮られ…
増村保造監督
これもまたさすがの面白さだった。
崖に宙吊りシーン、転落シーン、若尾文子パイセンの雨濡れ狂人シーン、またも若尾文子パイセンの振り返り&幸田をチラ見in 法廷シーン、恐ろしくハッとして…
幾つかのアングルの使い回しを人の配置、パンの前後の画でキメテ魅せる法廷パートのかっこ良さ。かっこ良いし、テンポ良いし、分かりやすいから助かる!
若尾文子の「愛を渇望しすぎて歪んじゃった演技」があまり…