始まりの10分ほどで彼女たちの運命を想い涙が溢れた。
女性差別を描きながらも黒人をこのような題材で描くこともまた複雑な想いに駆られる。
あの性根逞しかったソフィア、歌と美貌のシャグ。
この2人の存在…
黒人差別かなと思ったら、まさかのフェミニズム。
ストーリーは面白いなと感じるのだけど、構成と演出がチグハグに感じた
ストーリーラインが3つぐらいあるので、話がみえづらく、後半もなんのシーン?となる…
20世紀初頭のアメリカで、黒人女性の主人公が酷い差別を受けながら、アイデンティティを見つけて1人の人間として成長していく。
白人対黒人という構図ではなく、完全に黒人社会の中で物としてでしか見られず…
黒人であること、女であること、美人でないこと、これが揃ってしまうとこんな悲惨な人生が待っている時代があったとは…
最後は救われてよかった。
でも実際は、救われずに命を落とした女性が大半だったと思う…
20世紀初頭に、黒人で、女で、そして不美人であることがどれほどセリーをどん底に突き落としてゆくかじわじわと1時間くらいかけてわからせられる。
それでも自分を無理に変えずに耐えて耐えて、耐え抜いた彼女…