女人哀愁の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『女人哀愁』に投稿された感想・評価

山中貞雄と共に中国戦線に出征した小津安二郎「淑女は何を忘れたか」と同年に、成瀬巳喜男監督は本作で、小津のユーモアの籠った哀愁ある作風とは別方向の、哀感溢れる現実直視で人間を捉える作風を確立したのでは…

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歌う女・歌わない女。いくら"入江ユニット"ものとはいえ太平洋戦争前の自由な空気がよくわかるような気になる映画。
のす

のすの感想・評価

3.8

そうそう。映画では最後お嫁に行って終わりみたいなことはあるが、もちろん女性にとって結婚がゴールではなく、新たなスタート。お嫁に行って、小言を言われ家政婦以上にハードに動きまくるという哀愁どころなんか…

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キャスト

入江たか子(河野広子)
伊東薫 (正雄 その弟)
初瀬浪子 (その母)
佐伯秀男 (北村良介 いとこ)
堤真佐子 (よし子 良介の妹)
御橋公 (広子の父)
神田千鶴子(…

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モダンやなあ。労り合いのないところでは気立ての優しさは窒息してしまうってのは、家庭でも職場でも、現代でも普遍でありましょう。舐めた扱い受けながら己を守れない広子にもムカついてたが、クライマックスで切…

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Hiroking

Hirokingの感想・評価

2.9

〖1930年代映画:人間ドラマ:PCL〗
1937年製作で、金持ちに嫁いだ女性が自意識に目覚める様を描いた人間ドラマ⁉️
この時代にしては、かなりセンセーショナルな内容ではないか?って作品でした😅

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ずっと成瀬のカット割りのテンポが自分と合ってなかったんだけど、終盤の口喧嘩の切り返しやカットの割り方で自分のテンポとかなり合って楽しかった。

屋上のシーンとか溝口なら絶対ワンカットで撮るはずだけど…

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ふかい

ふかいの感想・評価

4.3

どストレートな成瀬流フェミニズム映画。ガチガチのジェンダーロールに縛られたセレブ家庭に入り込む(嫁ぐ)庶民的な女性が、台詞でも出てくるように"道具的"な扱いを受けながら自身の意思を貫き通すまで。成瀬…

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ななみ

ななみの感想・評価

3.8
結婚ってこういうことですよね。
良いお家に嫁ぐことが女の幸せとキラキラコーティングしておいて実際は便利な家政婦にされるだけ。
ラストいとこに頼るでもなく1人でいきいきしていて良かった。
フィックスの構図やカメラの動きの正確性に加え、入江たか子の表情をクローズアップ捉えるショットの力強さ。また描かれる女性の先進性に驚くばかり。
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