限りなき舗道の作品情報・感想・評価

「限りなき舗道」に投稿された感想・評価

当時松竹の監督陣が誰も撮りたがらず、「これを撮ったら自由に撮らしてやる」と謂れて末席監督だった成瀬が半ば無理に引き受けたという映画らしいのだが、なかなかどうして、見所の多いサイレント映画だった。冒頭の銀座の街を歩く人々を細かいカット割りで映したシークエンスがまず素晴らしいし、車や扉や新聞のモチーフで物語を繋いでいくところにもいちいち説得力がある。セリフ(タイトル)によって場面転換する演出も見事。思い込みの強い男(全ての悲劇の元凶)にはひたすらイライラするし、最後も全然解決になっていないところを強引に終わらせた感じなのだが、カメラと忍節子が双方からグッと寄るシーンには異様な迫力が宿っていて全てを圧倒する。「脚本がひどくても、むしろひどいほど優れた映画は成立する」というゴダール理論を期せずにして実践してしまったような作品。
dailyfroth

dailyfrothの感想・評価

3.5
序盤のめくるめく映像のモダニズムから舗道と書いてデスロードと読ませるような終盤の復讐劇まで見どころいろいろでよかった。日守新一が効いている。
サイレント。
ピアノ演奏付き。

戦前の映画なのに、出てくる人たちが今の人と違和感ないキャラ揃いで、時代が変わっても、人は簡単に変わらないんだなぁと実感。
無声映画を初めて映画館で観れたので満足。まあまあ面白かった。銀座の舗道の移動ショットがよかった。いわゆる身分違いの恋愛で、結婚しても姑と義姉にいびられまくって家を出る。その間やけになった夫が事故を起こして、重症になってるんだが、それでも今までの文句を姑と義姉に言うだけ言って縁を切るというすごいやな話。ほんとに救いがない。
足袋?食べちゃうところかわいかった
明治の板チョコ買って帰ろっと
アメリカ盤クライテリオン・コレクションのエクリプス・シリーズ#26 SILENT NARUSEより。決意をした時のズームにトバされる。昔(この頃?)成瀬氏は小津氏と比較されたり、小津は二人もいらないとか言われたりしたらしいが決定的に異なる。ストーリーは普遍的な話しながらも幸せとは自立という解答は早過ぎるフェミニズム映画なのかもしれない。社会も人間も基本変わらなく映画だけが変わりゆく。