小津安二郎がそう言ったとされるように、成瀬巳喜男という監督は、基本的には「中篇」監督なんだろうと思う。しかし、それはレベルが落ちるという意味ではなく、語りの「サイズ感」の問題として。
人生における…
驟雨とはにわか雨のこと。夫婦の関係を表してて、喧嘩やすれ違いはにわか雨のように一時的なものでそれを過ぎればいつもの夫婦に戻るのだ。
夫婦のことは夫婦にしか分からず。一見すると他人(視聴者)からは仲が…
結婚4年目にして、すれたような大人すぎる2人に見えるけど、時々見せる茶目っ気が日々にリズムを与えてる。
人生の大したことのない日々が作品になるのは、やはり昭和の作品が圧倒的な感じがする。日々のどこを…
丁々発止の台詞回しや開き直ったかのようにオバハンぶりをみせる原節子(とはねっかえり係数がデカすぎて速攻でいなくなる香川京子)などカラッカラなコメディのようでいて、"めし"ではまだあったであろう愛情や…
>>続きを読む結婚後四年目で子供もなく倦怠期を迎えた夫婦が些細な不平不満を言い合いながら平凡な日常を過ごす姿を、隣家の夫婦や町内会との人間関係を交えて描く。
倦怠期を迎えた夫婦が互いの性格、生活態度、休日の過ご…
テンションによってはぶん殴りたいくらいウザい夫を演じている佐野周二(褒めてる)が、今作も「甲斐性の無さの品格」みたいなものも持ち合わせているから厄介だ…そしてそれを余すことなく映し出す成瀬映画。あの…
>>続きを読むほんとに出番が少ないけど香川京子がひたすら文句言ってる場面が良い。香川京子自体がいいのもあるかもしれないけど、彼女の話を聞く原節子と佐野周二の態度の違いを見せるためのカメラ位置とその移行が美しい。
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