【そしてキアロスタミはつづく】
5作品目
イランの死生観はあっさりしている。
人はいつか死ぬ。仕方がない。
日本人、というか大抵の人類は死んで行った人に対して、なんで助けてあげられなかったんだ…と…
セミドキュメンタリーと言うべきか、倒壊した村の風景は確かに現実のものである。
90年に発生したイラン北西部ルードバール地震。死者は約5万人。
『友だちのうちはどこ?』で登場した人物が出てくる。
…
人がいる 生きている人が死んだ人の数を数えながら、たった5日前のこととして覚えながらいる 一人ひとりに出来事があって、死があって、いま洗わなくてはいけない洗濯物があり、皿があり、お茶を飲みたいからや…
>>続きを読む(C)1991 KANOON