向う見ずの男の作品情報・感想・評価

「向う見ずの男」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

刻むビートは蹄!
BPM200(嘘)くらいのアッパーなOPに食らう。

レバーアクションを片手でシャキーンってカッコ良い装填シーンあるけど、こないだトイガン触らせてもらった時、コックがめちゃ重くてとてもできなかったよ。

トッドが養女を追い出したいだけみたいに見えたのは仕事柄で死にたい。

ボーマンという男に関わってしまった一家の悲劇。

最後の問答は気が利いてたね。
いの

いのの感想・評価

4.0


父を探して三千里
そのさなか、ならず者たちに追われてしまっているトッド・ローマン。


その男、トッド・ローマンは果たして逃げ切れるのか?


1958年製作の、この作品。登場する馬の数がハンパない。そして馬がいい。いじらしい。


父を探しているさなかに、図らずも、恨みをかわれて追われることになるトッド・ローマン。ところが、道中で、出会う人は皆、ソッコー彼のことが好きになり、窮地に追い込まれる彼に、無条件に積極的に、その都度、手を貸していく。それは何故だろうか。


その問いに対する答えは、彼をみたらすぐわかる。誠実さや清廉さが身体から滲み出てるもん。めちゃ好青年。良い人は良い人を呼び寄せる。銃で撃つのもうまい。


追跡から逃げてた主人公が、逆に敵のアジトへと向かうところもいい。そのきっかけに納得する。「許されざる者」で、イーストウッドが引き返す場面を思い出す。


驚くような決着。
どういった人間が地獄に落ち、どういった人間が生還するのか。途中で、神父さん?が語った言葉や、ボイドが物語の終わりに語る言葉に、なんか深いテーマだったんだなあ、とも思う。なぜか、1回目より2回目に観た時の方がドキドキした。


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*オープニングのクレジット
ゆったりしたメロディに、馬の駆け抜ける音。が、馬の駆け抜ける音がやけに速い!速すぎる!やけにせっかち!笑

*男の子みたいで勝ち気な娘ニーナが、お嬢様ドレスになるのも健気で可愛らしい。


(西部劇初心者で、何を書いたらよいのか、レビュー書くのもおそるおそるでオドオドする。)
ヘンリー・ハサウェイ監督の西部劇。アクションシーンの迫力が印象的で、体の張り方、撮影が見事。主役の魅力のなさを補って余りある。本作は悪役ボイド一家の家長の立場から見るのも一興。若き日のデニス・ホッパーが結構顔出してた。#TSUTAYA発掘良品 ‬
シズヲ

シズヲの感想・評価

4.0
若き流れ者が誤解からカウボーイ一家に追われる羽目になる逃避行西部劇。冒頭でそのへんの説明的な描写を挟まず、多数の馬が蠢くアクションで引っ張りながら「主人公がどういう状況に置かれているのか」を端的に伝えてくる構成の鮮やかさよ。外連味溢れるアクション演出がいちいち小気味良く、銃声が轟く岩場での銃撃戦やコマンチ族とのチェイスなどの印象的な場面に唸らされる。登場人物を的確に配置しつつフロンティアの自然風景を映し出すカットの数々も秀逸。後の『勇気ある追跡』もそうだったけど、ヘンリー・ハサウェイは絵面の撮り方が上手くて引き込まれる。

本作が印象深いのは主人公がめちゃくちゃ良いヤツという点で、人殺しを忌避したり他者への配慮を欠かさなかったりと相当の好青年として描かれているのが清々しい。撃たれた馬の介錯、殺した相手の馬への対応など度々見せる馬への優しさにも惚れる。これだけなら甘ちゃんっぽいけど単なる無抵抗な善人という訳ではなく、撃つときはしっかりと撃つし腕前も卓越している(それ故にアクションもきっちり魅せてくれる)というギャップが良い。

何より「主人公の善意に周囲の人間がちゃんと応えてくれる」っていう描写が顕著なおかげで全編に渡って人情味に溢れているのがグッと来る。そういった要素が悪役に対しても例外ではなかったのが良い。このへんは映画全体の泥臭さの不足にも繋がってるけど、純粋に暖かくて憎めない。主人公とのロマンスを披露する長女を始めとする大家族、横暴ながら曲がりなりに筋を通すカウボーイ一家の親父など、脇役・悪役のキャラ立ちも相俟ってその構図がしっかりと際立っていたのがやっぱり好き。アクションあり、恋愛あり、温もりありの素敵な娯楽作だ。
Catman

Catmanの感想・評価

5.0
1958年公開。いやちょっと待って何ですかコレめちゃめちゃ良い!往年のハリウッド製西部劇って、私は多くを語れるほど数を観てないのですが、これは大好きです。画が綺麗、音がいい、キャラ立ちがいい、馬が甲斐甲斐しい、とにかく細部に至るまで映画的センスがイケていて感心しまくり。一切の説明がないまま、しかし何が起こっているのかちゃんと理解出来る秀逸なオープニングから直ぐに引き込まれてあっちゅーまの100分間です。まさに発掘良品、TSUTAYAさんありがとう!

以下はメモ。蛇足です。
ネタバレあります

•あまりにも雑過ぎて笑ってしまう邦題はさておき、原題はMan HuntではなくFrom Hell to Texasではないのか?どうなってんの?
•主人公トッドがここぞと言う時にだけ見せるウィンチェスターの銃捌きがクール。最初のデニスホッパーはとの対決シーンでほんの一瞬だけスローモーションを挿入するモダンなセンスがヤバ過ぎる
•カモーディとの対決シーン、岩石落としのアイディアとリアルな撮影がヤバイ。どうやって撮ったんだろう。マジでリアルにガチで岩石落としたの?思わず『ぁああぶなああい!』と声に出して叫んでしまった。そしてこれをロングで捉えるセンス…ヤバイ
•コマンチ族が馬車を襲撃するシーンの映像迫力半端無い。ロクな特撮技術も無いこの時代に。撮影と編集のセンスとやっぱりガチのスタントがヤバイ
•全般的に美しい自然の光景を捉えるショットが非常にリッチで贅沢感があって凄くイイ
•主人公の繊細で誠実な人柄も良いけど、それを追い詰める敵役ボイドのおっちゃんのキャラ造形が深くて良い。周囲を敵に回しながらも、なりふり構わず働き貧困を脱し成功を掴んだのに、将来を託すはずだった二人の息子を奪われてしまった恨み、と言う悪役にも彼なりの正義がある事を感じさせる。これ大事
•ヒロインのツンデレ感がほど良く、センチメンタルに偏らないのでロマンス要素も邪魔にならない。これ重要
•西部劇と時代劇を観るたびに思うけど、馬がけなげ。馬に感謝。特に本作はそれを感じさせてくれるシーンが多くて凄くイイ
•決着を付ける最後の戦いに炎をぶわぁっと使って緊張感をぐっと高めて、しかし誰も死なずに終わらせるセンスが凄い
•rollin棒のセンス半端無い
勇気ある逃走。

まず、事は既に起こっている。M92を片手に、負傷した愛馬を休ませる主人公トッド・ローマン。彼を追って来た男たち。
カリフォルニアの青空の下、稜線の向こうから押し寄せる津波の如き馬の大群。

『勇気ある追跡』のヘンリー・ハサウェイ監督作。ある誤解によって、土地の権力者ボイド家のものたちに命を狙われることになってしまったトッド。
事の発端となる事件の描写を省略することによって、否応無しに状況の中に放り込まれるテンポの良さ。トゥルー・グリットを逆転させたような構造のチョイスも監督らしい。

まさにハリウッド製西部劇の主人公を絵に描いたような雰囲気のドン・マレー。家長であるハンター・ボイドと四天王のような息子たち。天真爛漫なヒロイン、ニータを演じたダイアン・バーシのクラシカルな美しさ(荒野と実家とのギャップ)。さらには好々爺の行商レファートフィンガーさんやニータの父ブラッドリー氏など、ある意味漫画的なくらいキャラが立っている各人物の描写が見事。

若きデニス・ホッパー演じるボイド家の末っ子トムによって愛馬を撃たれた主人公トッドが、「俺たちはもう追われないよ‥」と語り掛けるシーンは、RDR2第6章を善良プレイで終えた者にとっては、涙なしでは観られないだろう。

渓谷でのカーモディとのウィンチェスター対決。まさかの岩石落とし。音が抜群に良い!!『駅馬車』を彷彿とさせる怒りのコマンチロード・シーンは、まさにカラー版の『駅馬車』のような大迫力!!
罪悪感の象徴のようにトッドにつきまとうカーモディの馬。本作は馬への思いやりが細部にまで行き届いていて、それだけでもう名作。

そして、懐いてしまった馬を振り切れないようにやって来る決着の時。夜のソコロでの最終決戦。一切の劇伴をミュートした中での研ぎ澄まされた感覚。引き締まるわ〜。
トッドがM92のレバーを鳴らす音で開幕する戦い。今まで自分から戦うことを避けて来た男が、遂にその銃の才能を殺人のために発揮する!やっぱり音が良い!!
息子に大声で指示を出すバカ親父(ガンベルト超かっけぇ!)。異例とも言える決着は、観客の溜飲を下げないからこそ逆に記憶に残る。これぞ向う見ずの男の流儀!!(それにしてもひでぇタイトル)

トッドがあまりに好青年過ぎて、出会う人出会う人皆が彼のお世話をしてしまい、逃走劇自体にあまり悲壮感がないのが唯一&ほんの僅かの不満点やけれども、それを遥かに凌駕する完成度。ジャンルの旨味を凝縮したベスト盤のような傑作西部劇!!
黒羊

黒羊の感想・評価

3.9
「向こう見ずの男」

毎度お馴染み、TSUTAYA発掘良品から西部劇の一品!発掘良品の西部劇担当の方!毎度ありがとうございますゥ!

ハズレが多い、いやハズレも楽しめる発掘良品シリーズですけど西部劇とSFだけはガチ。いつも痺れる名作を掘り当ててくれます。感謝致します!

川のほとりで足を痛めた馬を介抱する男。その男を追う数人の男達。いきなり窮地に追い込まれた男が取る手段とは…?

うーん!なんて向こう見ず!!

今日はまたまたフィルマーカーな映画バカ達と遅くまで飲みましたが…

平日なのに明日の仕事を考えずみんなガブ飲み…

うーん!なんて向こう見ず!!(言いたいだけ)

説明とかせずに状況を把握させてくれる展開、アメリカの自然、土っぽさ、男臭さ際立つ絵。やっぱグッとくるわ〜西部劇ってやつは!

セリフで「貴方の体臭はヤギみたいに臭い!」とありますが…ヤギってそんなに臭いのん??

俺もこれから使おう。

「オオッ!ホントにヤギみたいに臭いな!オオッ!ホントにヤギみたいに臭いな!」

「なんで2回言うの?」

「2回目はこだまだよ!」

(映画プレデターより)

…またいつものクソレビューになりそうでしたね。危ない危ない…

しかし流石昔の映画。人物描写や人間ドラマがよく出来てる。人物描写がしっかりしてるのよね西部劇って。そこがまた好き。

不殺を信条とする心優しき主人公。正義を元に彼を追う追手、そしてコマンチ族…

それぞれの正義が交差する時、主人公に明日はあるのか!?

なんかちょっぴり「誰が為に鐘は鳴る」を思い出したなぁ〜

若かりし頃のデニスホッパーが出てます!
が、どれか分からんかったw

中々の良作でした。