SOUL RED 松田優作の作品情報・感想・評価

「SOUL RED 松田優作」に投稿された感想・評価

donk

donkの感想・評価

3.0
もっとオフショットだったりの松田優作を見たかった気持ちがありつつ、この映画を見ることで、同時にそれがナンセンスな気持ちにも至る。
「ドキュメンタリー映画」として及第点には到達していないばかりか、非常にイキがった編集や、小賢しい音楽演出の気概にとにかくゲンナリしてしまう。個人的にはとても「不快」な作品。

稀代の性格俳優(?)松田優作のドキュメンタリーとして。なんとも新鮮味の欠ける情報。バイオグラフィーの面でも、フィルモグラフィーの面でも、目新しさはなく。
インタビュイー達のラインナップも、そこから「松田優作」という人の本質的な人物像は浮かび上がらず、そういった視点も皆無と言っていい。

対象を賛美して、物々しく過去のものとして語ることによって美化されているだけの存在ではドキュメンタリー作品とは言い難い。
インサートされる出演作品にも、食い気味に挟み込まれるコメンタリーの不自然な編集と相まって精彩を欠いてしまう。

それでも。
松田優作自身の発言や、過去作品からの何気ない演技によって魅了させるキメの細やかさ、だけは不変だと思う。
だからこそ、もっと迫れる内容があったはずで、描くべき視点があった気がするし、ある1人の頂点を極めた俳優の「演技論」「芸談」として、せめてそこはしっかりと映しとって欲しかった。
映画もいいんだけど、コレは抜群に音楽がいいのです。サントラが変態的に最高にかっこいいので、コレはコレでめちゃめちゃ愛聴してます。気になった人はぜひ。
秀逸な編集と豪華なスピーカーがずらり。
本作を見て松田優作さんのDVDを買い集めたくなる衝動にかられました。
nori007

nori007の感想・評価

3.9
すごい良くまとめられていて優作さんの素晴らしさにあふれる作品。

名俳優の方々が優作さんを語るなんて。。。香川照之、浅野忠信、そしてアンディ・ガルシア!!!この名優たちが声を揃えて、優作さんを熱く語っているとは。。。
たしかに、あのしなやかさ、雰囲気、表情、言葉選び、今見ても唯一無二の存在だったなと。

ブラック・レインのオーディション映像、そしておしゃれ30のトーク映像など、貴重映像がまとめられていてこれぞ決定版とも言うべき作品であった。
tomtom

tomtomの感想・評価

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素晴らしいドキュメンタリー。俳優として彼が歩んできた過程を見る間に、70年代から80年代へ変わっていく何かが見える。マッチョ的男性性の強調から草食男じゃないけど無性的性向に移っていく男優系譜も浮かぶ。
松田優作の異質のかっこよさはどこからくるのか、生まれ持ったもの、挙動、素振り、日常の意識、妥協しない徹底した姿勢、熱意、情熱、、言葉では表現しきれない。何かを言葉以外の媒体で表現すること自体は、当然言葉では説明し尽くせない。個々人の世界観とか感性とか感覚の世界。
そういうことをこの映画から強く感じた。

松田優作の男としてのかっこよさ、これから心に刻みこんで生きていく。そう思った2019年9月20日21歳。
2019年 6月 鑑賞

DVDをお借りして鑑賞。

松田優作の素晴らしさは、彼が、海外やハリウッドに負けない気概を持って演技に取り組んでいたことに集約されると、感じた。
冒頭の方で入る彼の肉声インタビューで、「ハリウッド映画を見ても自分たちとは別世界のことと捉える日本の映画人が多いけど、自分の感覚としては"何ひよってんだ"って感じで。見ながらも、"俺ならこうする"とかそういうの考えてる」といったことを話していた。そういう彼の在り方がとても素晴らしいと思う。だからこそ多くの人を惹きつける演技ができたのだと思うし、「ブラックレイン」はじめ海外で評価される作品を残せたのだと思う。
そういう彼の精神を、俳優として見習おうと思う。
クリス

クリスの感想・評価

3.4
松田優作の公式ドキュメンタリーで俳優としての焦点のみで構成されてたから伝説的俳優としての優作は、かなり伝わってくる❗

一緒に仕事したスタッフや後輩の俳優に国を超えた友人とインタビューで明らかになる優作の役者人生がいかに日本の芸能界に影響を与えたかが描かれる

探偵物語や蘇る金狼、ブラックレイン等のアクション作品から野獣死すべし、陽炎座に嵐が丘と実験的で非アクション映画と役の幅を広げようする姿勢は見事だな✨
それが、これほどまでにスティグマになるのは、あきらかにこの社会がおかしい。
ただし、映画としてうまくない。