京都・島原遊郭の老舗置屋井筒屋を舞台にした母娘の物語。母の田中絹代が女を売って金を儲けることに我慢ならない娘の久我美子が、好きになった大谷友右衛門(のちの雀右衛門)が母とも関係を持っていたことを知り…
>>続きを読むあまりよろしくない世の中にせよ、女性たちが対立しあうのではなく協力した方がまだ望みもあるので、母と娘、置き屋の太夫たちの関係性の描き方がよかった。
この時代の人たちが、現在2026年にまだ身売りして…
本当に素晴らしい。溝口が描く女性が魅力的なのはなぜなのか。
開業医を目指す若い医者を母娘が知らず知らずのうちに取り合っているという三角形を上手く描いているが、能楽堂で娘と医者の戯れ合いを覗き見る田…
㊗️スクリーン溝口健二作品
テレビ画面とはこうも違うものなのね……
自身の置かれた状況を、まずは見ることから展開していくので「見る」ことが多い今作。なので百聞は一見にしかず、最後も見ることで終わり…
京都の花街が舞台、母娘の価値観の衝突を軸に、当時の女性の立ち位置の難しさ、葛藤を溝口らしい冷静な社会描写として秀逸。人間ドラマとしてもべらぼうに面白く、実に人物配置もよくできている。
田中絹代と久我…
ビートルズ、LSDのシンセみたいな音でやけに不穏な雰囲気のある劇伴。
溝口のセックスワーカー映画は現実を突きつけ、搾取している男や世の中を糾弾するというよりは、この世の禍々しさ、糸口の見えなさをあ…
同年に発表されている『近松物語』と『山椒大夫』の存在感ゆえなのか、『噂の女』は必ずしも溝口健二監督の作品において強い存在感を発揮してはいないかも知れない。
だが、『噂の女』は傑作である。女性の搾取/…
前半はこれといって印象的な場面はなくて、ただワンシーン、ワンショットのなかでいくつもの表情を見せる田中絹代がただただ魅力的なだけだったが
どこからともなくピアノメロディーが流れてそれに導かれるように…
ドビュッシーの音色が引き金となって組み替えられる対立構図、立場は異なれどどちらもその中心に田中絹代を据える成瀬『流れる』との共振と差異について考えたい、制作時の仮題『女だけの家族』は『流れる』に冠さ…
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