希望の光よ差してくれと願っていたら確かに光が差したんだが、暫くしていつものこんな場所無ければ良いのに節でどんより終わってしまったのが惜しかった。
あと一味の何かがあったら、傑作に化ける可能性があった…
京都の置屋の田中絹代母と、久我ちゃん娘の母娘で同じ男を取り合うけど、この医師男がなかなかのクズっぷり。
京都の置屋さんの裏側と、なんだかんだで女将さんへの道にしっくりいきそうな娘と行く先のない薄雲さ…
未だ盛ってる花魁が生息する転換期の島原赤線ゾーンな'50年代。置屋の後家女将に田中絹代、自殺未遂の潔癖出戻り娘に久我美子の親子で同じ男を取り合う内容なんだけど、肝心の大谷友右衛門にいまいち魅力がない…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
舞台は京都島原。女手ひとつで置屋兼お茶屋をきりもりする母親と、家業が知れて恋に破れ、自殺未遂をおこした一人娘。廓風俗を背景に母娘の愛情のもつれを描いた、溝口健二監督の現代ものの小品。(ラピュタ阿佐ヶ…
>>続きを読む本年は久我美子の年と言って良い充実振りで本作の他に「この広い空のどこかに」「女の園」「億万長者」「風立ちぬ」と素晴らしい。「ローマの休日」は、翌年日本公開だからヘップバーンカットは久我ちゃんオリジナ…
>>続きを読む一言、大傑作!
やっぱ、スゲーよ溝口!
脚本は、先日亡くなられた、成澤昌茂と依田義賢。
黛敏郎の音楽、宮川一夫の撮影、そして、水谷浩の美術。
全てが完璧!
そして、田中絹代の女盛りなエロさ…
御茶屋の奥行きを使い、人々が動き回るのを見てるだけでもうっとりする。
狂言での田中絹代が盗み聞きするのを、ラストでは久我美子と立ち位置が反転する。そのまま刃傷沙汰になりかけるクライマックスへ突入する…