溝口健二監督による現代劇。久我美子×田中絹代共演。
田中絹代が演じた女将のキャラクターに対して、オードリー・ヘプバーンさながらの洋装を纏った久我美子は戦後派を代表するキャラクター。新旧世代、和と洋…
目撃という感触。見てはいけないものを見てしまいながらも引き寄せられるあの感覚を、見事に具現化した田中絹代の演技と空間設計。頻繁に人が出入りする演出は、まるで祇園の世界のよう。あちらとこちらの境がドラ…
>>続きを読むストーリーはちょっと王道のきらいがあるが修羅場シーンとラストシーンに目が離せなくなるのはさすが溝口健二だとおもう
この人の映画はキャメラや人物が動いてこそかもしれない。動くことでひとつの絵巻物になっ…
ファーストショットとラストショットの円環感が好き。
いつまでもぐるぐると、こんな人生が生まれては消え、生まれては消えるというしんどさをすごく感じた。
ただ、良いシスターフッドが香り、そんな連帯の中…
一ヶ所だけ正面からの切り返しがある。
"覗き見"の映画であるが、久我美子とのうしろに日本人形が置いてあるところ!びっくりした。
井筒屋に娘がタクシー?で帰ってくるショットから始まって最後は置き屋から…
希望の光よ差してくれと願っていたら確かに光が差したんだが、暫くしていつものこんな場所無ければ良いのに節でどんより終わってしまったのが惜しかった。
あと一味の何かがあったら、傑作に化ける可能性があった…
京都の置屋の田中絹代母と、久我ちゃん娘の母娘で同じ男を取り合うけど、この医師男がなかなかのクズっぷり。
京都の置屋さんの裏側と、なんだかんだで女将さんへの道にしっくりいきそうな娘と行く先のない薄雲さ…
未だ盛ってる花魁が生息する転換期の島原赤線ゾーンな'50年代。置屋の後家女将に田中絹代、自殺未遂の潔癖出戻り娘に久我美子の親子で同じ男を取り合う内容なんだけど、肝心の大谷友右衛門にいまいち魅力がない…
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