マルセイユの港町に暮らす熟年夫妻
自宅に強盗が押し入るという事件が起きる
犯人は、同じ会社で一緒に解雇された青年だった
青年は、幼い弟2人を養い、生活が困窮してやむを得ない犯行だった
夫妻のと…
非情な現実を反映した映画には、如何に主人公が理不尽な目に合うかを遠く離れた安全位置から眺め、愉しんだり、憐れんだり、悪趣味な娯楽だと自己を嫌悪したりする瞬間が幾度かある。だがそれと同時に道理にかなっ…
>>続きを読むレビューが溜まりに溜まってるんですが、ユーネクストで本日配信終了のこちらを先に投稿!
ケン・ローチ風味の労働者の小市民を描いたフランス映画。
善良すぎる夫婦の物語。
職場でリストラを行い、自らも…
景気の悪化によりレイオフを行った会社の労働組合長をしていた男は、退職者を決めるクジで早期退職を強いられることになる。自分が監督するクジ箱から自分の名前を抜かない公平さを持ち合わせている彼は、家族や周…
>>続きを読むきっと主人公夫妻は作品で描かれた時間よりずっとずっと以前から、平たく言えば豊かな心というものを育み続けられてきたのでしょう。
だからあのような選択を。
罪の向こうにある根源に思い馳せられる想像力や…
慎ましく正直に生きてきた心優しい老夫婦の優しさに心洗われる、とても優しい映画でした。
うまく言えないけど、彼らのように見返りを求めない優しさを持つ人がいる限り、この世は捨てたものじゃないと思える。…