法廷画家の仕事を通して、時代を象徴する事件を描きながら、家庭では夫婦の問題とも対峙し乗り越えていく。そんな風にして人生って進んでいくんやなって感じるとこがある。
掴み所のない夫。心を病む妻。もがき…
話が進むにつれリリーさんが男前に見えていく。“人”を知っていくってこういう事なんだろう。
たまに「この相手のどこに魅力を感じて結婚したんだろう?」と思うような夫婦がいるけど、じっくり付き合ってみない…
なんなんだ、とてもとても良かった。
生きることと死ぬことをテーマにしているからか、キツいシーンが所々あって、そういう意味ではもう一度見るのはしんどい。
けれど、そんな表面上のものさしで測りたくない…
(C) 『ぐるりのこと。』プロデューサーズ