冒頭のクレジットに「岡田嘉子」と出てきて、おお、と思った。ちょうど高峰秀子『私の渡世日記』を読んでいたところだったので、幼児のデコちゃんに演技をダメ出しされた女優はこの人か、と。
40分という…
続けて1933年サイレント。これもなんと画面が雄弁に語ることか。洗濯物、薬罐、タイプライター、カフェ。ケアし続ける女。それが当たり前と思ってる男。あまりにも救いのない話。役名が「姉」「弟」「娘」にな…
>>続きを読むタイトルは『東京の女』というよりも『東京の自殺』とでもいうべきかもしれないし、『東京』だけでもいいかもしれない。まだ揺らぎは見えるもののメカニカルな小津スタイルはおおむね確立され、その均質なショット…
>>続きを読む©1933松竹株式会社