飛脚問屋の若旦那である男と大坂新町遊郭の遊女の叶わぬ色恋沙汰。
切ない雰囲気満載です。
近松門左衛門役の片岡千恵蔵がステキです。
現実に起きている2人の最後とそれを側で見ている近松門左衛門が創…
内田吐夢監督による1959年の作。近松門左衛門の「冥途の飛脚」を脚色(実際に起きた出来事を、近松門左衛門が見守り続ける、という構造になっている)した、美しき悲恋物語にして現代社会批判。さらには、作品…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
東映随一の巨匠であった内田吐夢の名作である。悲恋物の体裁を持ち乍ら感傷的な,浪花節のような表層的な感銘を与えるに終始せぬ優れた批判的叙情性を含んだ傑作である。
作家とは何か。作家の為すことは社会に於…