1959年製作公開。原作近松門左衛門。脚色成澤昌茂。監督内田吐夢。
人形浄瑠璃のかかっている小屋で大人たちが悩んでいる。客入りが悪い。浄瑠璃作者の近松門左衛門は客席の後方でその有様をジッと見つめて…
神保町シアターにて。できるだけ初回はスクリーンで見たい内田吐夢作品。近松門左衛門を狂言回しに、養子の若旦那と花魁との悲恋を描く。端正な錦之助の顔が恋の狂気にゆがむシーンは最高ッ……
奥行のある画面…
斜めの奥行きの中で人を配置させ、見ている人間と見られている人間、あるいは関係ないことをしている人間を同時に映す。物語の第三者を映すような撮影は、破滅に突き進む男女の道行をすぐ横で見つめる近松門左衛門…
>>続きを読む近松門左衛門が1登場人物で出てくる作品といえば『藤十郎の恋』とかある。ただあっちは原作菊池寛だけど、『浪花の恋の物語』は近松門左衛門が原作でありながら、近松門左衛門が出てくる。近松らしい飛脚問屋の養…
>>続きを読む三國連太郎の飢餓海峡を撮った内田吐夢監督の作品。
なんと60年以上前の作品です。
ボンボンと遊女が恋に落ちるが、遊女は別に見受けの話がというよくある話です。
はっきり言って古臭いし、目新しい要素は皆…
【変な作為は無用】
BS録画にて。
近松門左衛門の人形浄瑠璃『冥土の飛脚』をもとにした映画。ただし、お話そのものをストレートに映画化したのではなく、近松が物語を作ろうとして四苦八苦する様子、また…
かなり期待していたんだけど、様式美モードの内田吐夢は合わないみたいだ。
確かにチャンバラ映画とは一線を画した東映美術の本気には圧倒されるが、贅沢な話それだけとも言える。
心中モノの名作映画には美麗美…
同じ近松門左衛門原作で、先に溝口健二の『近松物語』を観ていた所為もあってか、内田吐夢版は大丈夫かな?と心配しながら観たのだがこれはこれで傑作じゃあないですか!
溝口健二とも増村保造とも全く違ったア…
先だってKAATプロデュースの「近松心中物語」を観たので参考に。
こちらは元となる「冥途の飛脚」に作者(近松門左衛門)のメタ視点が導入されており、多少なりストーリーに層の厚みが加えられている。
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