『妖刀物語 吉原百人斬り』(1960)は、内田吐夢的なねちっこさと陰鬱さを前面に押し出した作品である。
冒頭では頼もしく映るが、次第に女性関係の不器用さによって自己崩壊していく主人公を演じる片岡千恵…
内田吐夢監督作品で時代風俗考証信頼できるとした上で吉原の事、いろいろ勉強になる。
映画セットが素晴らしい。
捨て子だったが今は絹の大旦那、次郎左衛門・片岡千恵蔵。人柄も良く使用人に慕われていたが生…
内田吐夢監督は謎が多すぎる人である、一緒に仕事をした脚本家鈴木尚之氏が評伝はあるものの監督自身があまり過去を語ろうとしなかったためそこでも人生の全貌ははっきりとしていない。謎の小学校中退(戦前の小学…
>>続きを読むてっきり不幸な容貌の男と出自の卑しい女が寄り添いつつ破局に向かう「浪花の恋の物語」的な悲恋物と思ったら、遊女に入れ揚げたオッサンの暴走劇 前作では観察者に留まった千恵蔵が、当事者となって大立回り
水…
素晴らしいクレーン撮影と豪華なセット。これまであまり東映作品は好んで見てはこなかったのだが、その凄さに圧倒された。
監督の名前を知らなかろうと、主演俳優が誰か聞かされていなくても、タイトルを見ただけ…