映画がはじまると幕が開いて、舞台がはじまる。カメラがひくと遅れてきたお客が客席の間を通ってちょっとすみませんといって横切って画面を邪魔する。映画が始まったばかりなので現実の映画館でも本当にありそう。…
>>続きを読む錦之助かわいいじゃねえか。市川雷蔵とかぶっちゃう路線とはいえこっちのほうが板についてたんじゃないかな。にしてもなんで有馬稲子にこんな変なメイクすんだろと思ったらすべてラストの舞台部分のためだったのか…
>>続きを読む終盤とうとう忠兵衛が罪を犯すって瞬間の正気が切れて狂気に入ったような表情がすごく印象的で心に焼き付いている。
始まりと終わりにある人形浄瑠璃の影響も大きいのだけれど、映画全般を通してどこか薄ら寒く…
これまで何度も観る機会はあったのに、なんだかんだで逃してしまい、やっと見ることが叶った作品。
近松門左衛門の「冥土の飛脚」を元にしながら、作者の近松が狂言回しとなって展開していく物語。手っ取り早く言…
<現実と虚構が交差して描かれる究極の恋物語>
近松(片岡千恵蔵)が見聞きした話を脚色するという設定で、現実と虚構をない交ぜにし、狂言回しになって、全編ナレーション入りで話を進める。
最後の人形浄瑠…
東映随一の巨匠であった内田吐夢の名作である。悲恋物の体裁を持ち乍ら感傷的な,浪花節のような表層的な感銘を与えるに終始せぬ優れた批判的叙情性を含んだ傑作である。
作家とは何か。作家の為すことは社会に於…