長回し(ロングテイク)による、写実主義的なまなざしによって立ち上げられた、象徴主義的な世界像。劇中で少年が叫ぶように「ずっと続いてほしい」官能が、1つ1つのシーン(ロングテイク)に宿っていた。
テ…
わたくしが見たいもの全てが詰まっている作品だった
出てくる土地の地平線がまっすぐでとても綺麗でずっと見ていられる
子供が子供であることを捨てなければいけない場面というのがいくつかあってとても苦しい…
さすがはアンゲロプロス。
だけど少し期待しすぎた。
アンゲロプロスの最高傑作的な評価を獲得している印象だったが、個人的には他のが良かったかも。
子ども2人のあまりにも痛々しい旅路はまさに五里霧中。…
長回しの中で前景でも後景でもフレームの外でも何かが起きている。
闇から光へ、光から闇へと遷移しながら移動し続ける主人公2人の旅は、最後の列車で2人の顔に影が落とされた時、あるいは2人の乗るボートがサ…
テオ・アンゲロプロス監督の映画は極端な長回しが特徴で作風もやや難解なので人を選ぶ作品であり、万人にはお勧めしがたいが合う人には合う、ハマる人にはハマる映画だと言える。タイトルや映画会社の名前も出ない…
>>続きを読む胸がキリキリ痛む過酷なロードムービー。長回しってあんま良さが分かんなくて、だから何?くらいに思ってたんだけど、この映画については、長回しが効果的に思えた。旅芸人たちの海辺でのギリシャに関する劇の台詞…
>>続きを読むギリシャ映画の巨匠テオ・アンゲロブロス監督の独特の、詩的で、静謐な映像で綴られるロード・ムーヴィー。幼い姉弟が父を探して、ギリシャからドイツへの旅に出る。列車を乗り継ぎ、途中、警察に追われ、いろいろ…
>>続きを読む目的地の存在しない、辿り着くことのないロードムービー。
子供2人が無軌道に行動するけれど、思い通りにいかないことばかり。途中そのリスクが1番嫌な形で発現してしまって心苦しくなる。
長回しが多用され…