スケアクロウの作品情報・感想・評価

「スケアクロウ」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

世界一でくのぼうだけれど
誰からも忘れられた男だけど
家族からも忘れられた男だけれど
不器用にもほどがある

大事に抱えた娘への贈り物の箱
これを持って家に帰ろう
ただ少しづつ白い箱が汚れていく
形が崩れていく

相棒の為におどけ
人の傷をしょいこむ
へらへら笑いながら傷を負う
少しづつ確実に

電話ボックスで
噴水で
彼は崩壊する。

がさつな彼の相棒の心の鎧が解けていく
厚着だった男が薄着になる
傷ついたでくのぼうを守っていこうと決める
ありったけの小銭を集めて。

奴は潜水服を着ておどけていた
がさつな相棒の為だけに
場末の酒場で
傷だらけの思いを隠して

世界一でくのぼうのだけれど。
ピナコ

ピナコの感想・評価

4.0
前に観てアルパチーノの
印象が変わった映画
まだ若く笑い顔がいいですね

お互い不器用に生きてきた
なくてはならない相棒となった。

以前観たときは
ただ悲しく切なかったが
今回は
ラストはあのままではなく
2人で洗車屋ができるようになると
信じています。

マックスは8枚以上の厚着でした。
繊細ゆえに…
かさ

かさの感想・評価

4.8
いい映画って、もう最初からなんか違って、いいってのがわかる。そしてふたりの間に道があるのが象徴的。
三角関係が最高だし、友情越えた?ふたりの関係がよい。
あの電話のシーン、ほんとおもしろい。
シンプルに、ただ良い映画でした。ひとまず。
ゴッドファーザーとのギャップが激しいけどピュアなアルパチーノも素敵
iicarell

iicarellの感想・評価

4.5
男の友情に感動した。大好きな作品。
KiNSS

KiNSSの感想・評価

-
貴重なかわいいアルパチーノ。たまらなく愛おしい、そして切なかった…。
マックスが酒場で踊り始めてからだんだんとシラけていく表情の演技がなんとも言えない。でも、わかるよあの感じ。なんだか取り残されたような、望んでたはずがそうじゃなかったと気づいたときの虚しさ。カカシであることに急に冷めた瞬間。なんだかそう思った。
スケアクロウ
この映画は一本のマッチからはじまる。
煙草を吸おうとするがジッポのオイルが切れて四苦八苦してるマックス(ジーンハックマン)にライオン(アルパチーノ)が自分の最後のマッチをか弱い雛を抱えるように掌で守りながらを火を与える。
これが最初のふれあいである。
マックスとライオンが佇む風が吹きすさぶ白茶けた荒野とどこまでも灰色をした曇り空のトーンがなんとも侘しげで、これはハンガリーの名カメラマンヴィルモスジグモンドの為せる技だろう。

マックスは障害事件を起こして6年間の刑期を終えて、新しい人生を送るべくピッツバーグを目指していた。
かたやライオンは5年の船乗り生活を経て、ずっと音信不通だった妻と子供に会うためにデトロイトを目指していた。ライオンは、その子供の性別すら分からないままプレゼントの入ったリボンの付いた箱を大事そうに抱えているのだか、旅が進むにつれ箱が薄汚れていくのが哀しい。
一本のマッチが繋いだ関係は、旅が進むにつれ、強固なものになっていく。
一見、対照的な男ふたり。
真夜中のカーボーイのジョンボイドとダスティンホフマンの関係を彷彿とさせる、単なる友情とは違う感情の綾で結ばれたふたり。ホモセクシャルではないが、心の深淵で宿命的に結ばれた関係、これを、ホモアミクスという。片方がもう一人を(見かけの裡では)庇護するという、特性も合わせ持つ。
この映画でも、それは如実に顕ており短期で喧嘩っ早いマックスは小柄なライオンをいつも、外患から守ろうとする。
だが、実はマックスもライオンに助けられているのだ。ライオンの純粋無垢で人当たりの良さによってマックスは世間に対して心を開いていく。マックスは夏だというのに服を何枚も重ね着している。
粗野にみえるマックスも実は厚い甲羅を纏わないと、生きて行けないほど繊細な心の持ち主なのだ。ホモアミクスとは、両者が対等であることが前提なのだ。

そして、この映画はあの「オズの魔法使い」がサブテクストとして通底に存在している。
心優しいライオン。
脳みそのないかかし(スケアクロウ)

そして、もう一つ、心の無いブリキの人形を象徴しているのは、マックスが夢を託して向かう「ピッツバーグ」という鉄鋼の街そのものだ。

やがて紆余曲折を経て辿り着いたデトロイトに住むライオンの妻は西の魔女である。
ライオンの妻は決して彼を許そうとはせず、子供は堕りた、と嘘を吐く。繊細に過ぎるライオンの心は引き裂かれ、公園の噴水で狂乱するライオンは精神病院に収容されてしまう。
ラスト、マックスはひとり、旅立つ。
「ブリキ」の街ピッツバーグへ。
…しかし、ライオンは回復するはずだ。マックスは病院で決心したはずた。「ライオンは俺が守る」、と。
そして、ブリキ人形が心を得たように、ピッツバーグという街も彼らを暖かく迎え入れると、信じたい。
これは断じてアメリカンニューシネマではない。
2人の心優しき男たちが夢を叶えることを示唆する物語なのだ。
ジーン・ハックマンとアル・パチーノのやりとりが印象的。
心に残っている映画。
らいこ

らいこの感想・評価

4.0
大好き。
>|