川端康成の『みずうみ』原作。岡田茉莉子の繊細で美しく研ぎ澄まされた佇まいは、白黒だからこそ表現しうる光と影の演出によって圧倒的な輝きを放っている。
後半にかけて台詞が極端に少なくなる演出は、前半の会…
私の顔って女にとって嫌なものがある 昼間っから平気でホテルにいる女の顔ってことよ 思い出をくれませんか カメラを持ってる これから退屈な夜が始まるんです あのネガが取られたの 水木って冷たいところが…
>>続きを読む<邦画強化月間 #14>
興味深い。
アントニオーニとゴダールとベルイマンを3等分して混ぜて、最後にフェリーニを一振りくらいしたら、この映画の雰囲気に近いものが出来上がると思う。
「秋津温泉」では…
見る・見られる、撮る・撮られる、盗る・盗られる、それらの共犯。ヌード・映画と被写体・撮影の客観視、遠くから見ると喜劇。『鏡の中にある如く』の如く難破船の中での狼狽のような逢引き、タッチを効かしたシル…
>>続きを読む川端康成の原作は知らない。不倫の戯れに女(岡田茉莉子)の裸体写真を撮る男。そのネガが入ったハンドバッグを暴漢に投げつけて紛失した女に架かる電話。何かで見たような話ではある。ネガをもとに女に近づく男(…
>>続きを読む普通評価3.5。
岡田茉莉子、吉田喜重ファンには怒られそうなレビューになってます。お許し下さい。
テーマは「女の心にはいつも満たされないみづうみがある」だそうだ。
確かにみづうみは出てこないから、…
吉田喜重監督作品。川端康成の小説「みづうみ」を「水で書かれた物語」の石堂淑郎、吉田喜重とテレビ・ライターの大野靖子が共同で脚色した文芸もの。撮影はコンビの鈴木達夫。岡田茉莉子33歳、芦田伸介、露口茂…
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