因果応報と背徳感のみがこの物語を推進させている。原作と大きく異なるのは、桃井銀平の視点からではなく水木宮子の視点から語られる点にある。
女を消費する社会構造と共同体の断絶、その中で無力に彷徨う男の姿…
『悪は存在しない』絶賛公開中の濱口竜介監督が、La Cinetekでのお気に入り映画51本のリストに挙げており、未見だった吉田喜重の作品。
美しく流麗なメロドラマの傑作『秋津温泉』から、グイッとア…
吉田喜重と岡田茉莉子の共闘において最大の達成といっていいものではないか。モノクロのハイコントラストが印象的な鈴木達夫の撮影を見出すような海辺のロケーションが選択され、俳優たちの身の動きを予測不可能な…
>>続きを読む吉田喜重監督、鈴木達夫撮影。
冒頭の岡田茉莉子の手のクローズアップから始まるショットでも明らかなように、本作でも岡田茉莉子の複雑な感情を表すために、手や鏡など様々な小道具が用いられている。
そんな女…
吉田喜重監督も岡田茉莉子さんもこの頃が一番ノッテいたのかな、すごく綺麗だった
ストーリーも音楽も不穏で好き
温泉客相手のヌード撮影とか浜辺での映画撮影シーンとか現実の中の虚構感がなんとなくフェリ…