【浦辺粂子のおでん、私も食べてみたい】
小津にしては珍しい不倫の話。でも今から70年近くも前の作品なのに、未だに不倫のネタって尽きない古くて新しいテーマ。
何か別に今の生活に不満はないけど、幼い…
戦後のサラリーマン・夫・父・友人としての困難を描く。
爽やかさのなかに暗鬱とした色調がある。
青木≪ウーム。でも、どんな奴生まれるかわかんねえからなァ≫
杉山≪そりゃ誰にだってわかりゃしないよ。…
4年ぶり4度目の鑑賞
何度も観ても素晴らしい作品
昭和30年代の良き時代
浮気は男の甲斐性ということで許された良き時代。
池部さんほどの真面目でよい男が岸さんみたいな綺麗な娘に迫られたらそりゃー無理…
久しぶりの小津 安二郎監督の作品。
面白い。
特に派手な出来事が起こるわけではないのに、
不思議と最期まで集中力が途切れない。
この吸引力はいったい何なのか、
未だに興味が尽きない。
この頃…
煙とビール瓶の過剰がラスト一つになってため息。
お好み焼き屋の後の淫らなピローショット、見舞い後食卓に掛かる白い布に顕著だが性と死が充満。鏡台で女を分つけど、再生への過程でするのはビールを飲むこと。…
このレビューはネタバレを含みます
岸惠子と淡島千景、どっちを選ぶ?
究極の選択!
1956年に不倫ネタ、
しかもサスペンスフル。
岸惠子のモダンな輝きと、
戦友や戦後家庭の重苦しさの対比が強烈。
そして、
日常の繰り返しに漂う…
「金魚…その人に真剣になるのはどう考えても悪手やで…」と真面目にストーリーに食いついたりもしたけど、やっぱり暗がりの中に差し込む光とそれにより悲哀が増す演者の存在感がすごかった。
あと暗がりの三浦…
何かを察してほくそ笑む杉村春子の鋭敏な察知能力。少しの登場でしたが、圧倒的存在感。永遠のお隣さん。
東京駅から出てくる人を見て、「1日で34万人が乗降する、仙台人口と同じくらい」「34万分の1って…
松竹株式会社