ポケットの中の握り拳の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『ポケットの中の握り拳』に投稿された感想・評価

3.8
かっこいい。衝動的に殺人を繰り返すことの脈絡のなさが狂気を感じさせる。

ベロッキオの監督第1作。イタリアの農村を舞台にした、貧困、障害、殺人、そして近親相姦の危うさを描き出した。母は盲目、妹は兄に想いを寄せており、弟は知的障害がある。家族に縛られている兄を、解放してあげ…

>>続きを読む
弟くん狂ってて最高。処女作でこの出来はすごい。
クライマックスのオペラシーンがめっちゃ好き

欠陥のある家族自体はテーマとして好きなんだけど、それならなんでも好きだという訳では無いとわかった。あと狂人演技が苦手だというのもわかった。逆に好きなのは、狂人が普通に見える映画もしくは普通の人は少し…

>>続きを読む
milk
3.9
これすごい。ベロッキオ監督の処女作だけど処女作でこれだけ狂気感ある。歪な家族の話だけども盲目の母を殺害してからのテンポとラストのジュリアを呼ぶ場面は印象に強烈に残る
XA12
4.1
これはもう次元が違うな。26歳でこの作品は本当にすごい。
ラストシーンの抑圧されるけどカタルシスある演出最高だった。
ダンスシーンのカメラワークちょっとアンゲロプロス感あったな。
5.0
こりゃーすごいな。
運動の連続一回と止まることのない画面。
最後の顔が脳裏から離れない

アウグスト.ジュリア別れ手紙,揶揄いスクーター乗り横転,兎餌やり弟アレッサンドロ止め,食卓,文字透けガラス覗き,子供遣わせ,日光浴婚約者,顔覗き,抱きしめ,インク溢れ,アレッサンドロ腹ナイフ刺しフリ…

>>続きを読む
4.0
【】
ベロッキオが26歳の時に発表した作品。煽り運転に窓から落下、絵画破壊と暴力を重ねていく。それ故に、溺死させる手つきに力強さが宿る。本作の落下描写は『虚空への跳躍』に通じるものがある。
-

60年代にフランスを中心に同時多発的に起こった若手監督による新しい波。ベルトルッチとともに、イタリアのニューウェーブを担ったベロッキオの驚くべき監督第1作。片田舎で暮らす没落ブルジョア一家の腐敗と崩…

>>続きを読む

あなたにおすすめの記事