かつて恋人を失ったジャーナリストのトマス。
彼は仲間と共にグルジアに取材に向かうが、ロシアの軍事介入によって戦争が始まった!!!
しかも、世間は北京オリンピックに夢中で、どのメディアも報道してくれなかった!!!
トマス達は必死に戦地での残虐な事実をカメラに収めるが…。
配給がB級映画でお馴染みのアルバトロスで、監督が「ダイ・ハード2」「ロング・キス・グッドナイト」「ディープ・ブルー」「スキップ・トレース」のレニー・ハーリンさんだったのでてっきり気楽なコマンドアクションかと思ってたら、けっこう重ためな内容でビックリ。
まぁ、実際の戦争を題材にしてる上に、紛争地帯の戦争記者が物語の主軸にしてるから当然と言っちゃあ当然なのだが…。
兎に角今作、敵兵士側の悪業が酷すぎる!!!
無抵抗な人にも容赦なく弾丸を撃ちこみ、女や物資を奪い、人々をとらえていく!!!
どなたか!何処かにラ〇ボーさんは居ませんか!?
(いるわけがないけど…。)
とは言え、流石にレニー・ハーリンさんらしく、戦闘シーンは大迫力!!
爆破アクションも豊富でドンパチ率も十分。
社会派要素だけじゃなく娯楽要素もしっかり盛り込まれていて余り気を落とさずに観れた。
お話も、「証拠となる映像記録を敵から守るために奔走する」とシンプルで登場人物も分かりやすく話に入り込みやすかった。
終盤、相棒が主人公のために証拠映像を託すシーンなんかも意外とグッと来た。
しかし、ラストシーンでは実際に被害に遭われた市民が移され、物凄くやるせない気分になった…。
正直、雑な所は多いし(特にラスト付近)、「痛快丸かじり!!!」な内容でもないけれど、ドンパチや爆破やらが好きな人なら結構面白く観れると思う。
(なお、他のサイトのレビューではゴミ映画呼ばわりされてたりする、そんな酷い内容でもないけどねぇ。まぁフィクションを織り交ぜているみたいなのでしょうがないのかもしれないけど。)
娯楽映画としても社会派映画としても十分見ごたえのある佳作。