ふとしたことで出会った2人の女が、パリを当て所もなくさまよいながら陰謀論めいた何かに踏み込んでいく。
…とはいえ、端から見てるとほとんどプラプラ散歩したり野宿したりしてるようにしか見えないのだけれ…
死ぬほど面白い。双六になるパリの地図、バチスト騎士と牢獄から出たばかりのマリー姫、蜘蛛の巣トラップ、炎を吹くドラゴン、空手。2日目の朝、バチストが「お腹が過ぎた時にしかご飯は食べない」みたいな事ボヤ…
>>続きを読む前半だらだらみてて、セリジュリの方がおもろいかもとか思ってたら変な陰謀論みたいな双六出てきて、登場人物しかわからん謎ルールのやつ子供の遊びみたいでいいね、と微笑ましくみてたら、最後の方で突如ドラゴン…
>>続きを読む物語を追うほどに、マリーの「閉塞からの逃避」とバチストの「狂おしいまでの自由への求心」がパリの空に消えていく。
その二つがぶつかって火花を散らす瞬間がなんとも切なく、そして美しい。
たとえば、バチス…
©1981 Les Films du losange