迷宮譚に投稿された感想・評価(★3.1 - 4.0)

『迷宮譚』に投稿された感想・評価

大関
4.0
白と白の境目が溶けてるそこに緑青がテラッと塗られている感じが綺麗だったな…唐突なビルディングとドアの外側から撮られた人の手の振り方が美しい。

このレビューはネタバレを含みます

寺山修司の実験映画その1。1975年 15分

寺山が「ドアの映画」と呼ぶ「扉」の映画。

ワンイッシュー・コント的なテイストで、元ラーメンズの小林賢太郎によるポツネン(POTSUNEN)の肌あいに…

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映画の中にはもともと外側と内側なんてない。迷宮は脳内につくるもの!?田園に死すからの派生にもみえます。
3.5
本編とは全く関係ないが、映像を観ながら「自分の頭の中にある妄想を現実世界に具現化するのってすごく愉快だろうな」と思った。
扉を開けると、別世界が広がっていた。前衛映画としては、一つだけの表現で,そこから先のイメージが観たい。ルビッチュの扉の方が驚きがある。

異界(いま風に言えば異世界)へつづく「境界」としてのドアをめぐる物語。ドアは、いわば村上春樹における「井戸」のようなものか。

つねに「下降」のイメージが付きまとう村上の異界に対して、寺山の場合は、…

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リリ
3.9
スクリーンという境界線。
ドアという境界線。
自分がどこにいるのかわからなくなる。

高校生の時に観て寝れなくなった作品を、スクリーンで観れてよかった。

天井桟敷の演劇実験室映画。
「どこでもドア」についての散文。
これは幻想的で前衛的で好みでした。

リアルタイムで観たあの時代の人が、どんな風に受け止めたのか気になります。今観るとレトロモダンですが…

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Aix
3.5

寺山修司率いる人力飛行機舎が制作した実験映画。様々な空間に繋がる扉の話。

ドラえもんに登場する秘密道具のどこでもドアを題材にしたような作品です。扉っていうのがテーマなのはそれほど珍しいわけじゃない…

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M
3.5
1975年に製作された寺山修司監督作品。青みがかった映像の中で淡々と妙な場所へと誘われる。ただスタート地点からずっと妙な場所なので、スタートから乗り遅れると物語に置いてけぼり食らうので注意が必要です。

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