ゾンからのメッセージの作品情報・感想・評価

ゾンからのメッセージ2018年製作の映画)

上映日:2018年08月11日

製作国:

上映時間:117分

3.5

あらすじ

20年前から謎の現象「ゾン」に囲まれた夢問町(ゆめといちょう)。町の人々が集まる「BAR 湯(ゆ)」を舞台に、店のママ常本道子、店員の狩野晶、セミナー主催者の二宮賢治、「ゾン 以後世代」の若者たち・羽佐間一歩と安藤麗実ら、住人たちの人間模様が繰り広げられてい る。ある日、町のはずれに住む永礼貫太郎のもとへ、ゾンから謎の VHS テープが飛来し、 住人たちに変化が起き始める……。それは果たしてゾン…

20年前から謎の現象「ゾン」に囲まれた夢問町(ゆめといちょう)。町の人々が集まる「BAR 湯(ゆ)」を舞台に、店のママ常本道子、店員の狩野晶、セミナー主催者の二宮賢治、「ゾン 以後世代」の若者たち・羽佐間一歩と安藤麗実ら、住人たちの人間模様が繰り広げられてい る。ある日、町のはずれに住む永礼貫太郎のもとへ、ゾンから謎の VHS テープが飛来し、 住人たちに変化が起き始める……。それは果たしてゾンからのメッセージなのか。境界の向 こう側への不安や願望に搖れる6人を描く、SF群像劇。

「ゾンからのメッセージ」に投稿された感想・評価

最高だった。私はこの映画が好きだ。
描かれている事はゾンがあろうとなかろうと起こりうる。普遍的な物語だと思う。だから胸を打つ。律子さんの存在感が素晴らしく、いつか戻ってきたいと思える。越境する事が主題のひとつだと思うけど、そんな中で律子さんの様に越境しない事を肯定的に描けるとは知らなかった。

ゾンはわかりやすく壁として立ちはだかっているのだけど、何故か過去の音を運んでくるメディアでもある…何故?そしてビデオテープというメディアを吐き出す。ビデオテープや雑誌というメディアが重要な小道具として登場するが、何故かフィルムというメディアは映画内に存在しない…

ゾン=フィルム(ゾンは引っ掻いたり、落書きしたりしたフィルムで表現される)の外に出たキャラクター達は、しかしフィルム=映画の内側にいる。ドキュメンタリー部分の登場人物たちも、カメラ=映画を意識してない様に見える。その登場人物がフィルムを引っ掻き、落書きしてゾンを創り出している…

双方向のインタラクティブなメディアは周到に排除され、常に一方向のメディアが志向される。メッセージボトルを投げ込まれた海は巨大なメディアになる。
一方向のメディア=コミュニケーションは信じるという事にも繋がる。それは夢問町で待ち続ける律子さんの在り様にも重なる。そんな在り様はとてもハードボイルドで同時にとてもロマンチックなものでもある。だから私はこの映画が好きだ。

でも2回は見ないかもしれない笑
mmmcy

mmmcyの感想・評価

-
ふつうの電車が通るだけで、「わーー!」となる。こういうのを映画というのでは?

青年団が関わる作品で青年団とまったく違う演出が写されているおかしさ。
さわら

さわらの感想・評価

4.5
テレビの地デジ化が浸透し、2チャンや7チャンに確かにあったはずの砂嵐が消滅した。そこに大切なものを置いて来てしまったのかもしれない、という漠然とした不安を煽ってくる本作はかなり厄介で歪んだ代物といえよう。そして、まさに“ゾン”の如く、自身の中の「映画とはなんたるか」を飲み込んでいくのだ(それが快感でもある)。
それでも、そんな映画をハッピーフライデーの夜、満員の映画館で観る快感こそ映画ならではあって、奇怪さやキミ悪さをもっと味わって多くの人にいただきたい限りである。

そんな四方八方闇の中、ようやく掴めたのは、鈴木卓爾という人間はいつまでも在野だいうことだ。『ジョギング渡り鳥』でも思ったが、生きている半径50センチの世界も、彼にとっては現場そのものなんだ。かっこよすぎんだろ。
obat

obatの感想・評価

4.5
0812 0831 ポレポレ
自分の記憶の中のシーンがいくつも織り込まれているような不思議な作品。カメラを横に振ったら、昔の私が映っているのではないかと思える瞬間が沢山あって少し泣く。いつの間に撮っていたのかと…。

鈴木卓爾の作品は全部理解はできなくていいような…。でも2回以上観ると、自分の中でその作品がぶくぶく発酵するような存在になるから、暖かな日差しが自分の中に灯されるから、またいつか観たいな。

いただいたストラップは水色で、朝までゾンボヤージュ明け6:00の、予想していたよりずーっと明るい空の色とよく似ていた。竹(紙)とんぼと同様大切にします!
ゾンとノイズとカメラと演技する人たちと撮る人たちのコラージュで満たされる時間。越境と変身の転換。とても自由な。
驚きや揺さぶられるものはそれほどなかったけれど、こんな風に映画を追求している人たちがいること、その作品を満席の劇場で見られることには、どうしたって感じ入ってしまう。

初めて撮ったみたいな映画を、キャリアを重ねてからも撮れるっていいなぁ。
はなげ

はなげの感想・評価

1.5
前評判の段階であまり期待していなかったのですが、想像よりさらに面白くなかったです。ごめんなさい。「ゾン」の描写と、最初と最後だけ美しかった。
こういう不可解な作品を、ギリ納得させられるのが橋本忍で、シュールと云う名の正義を振りかざしてしまうのは凡。
Mypage

Mypageの感想・評価

1.2
テーマがあったにせよなかったにせよ面白くなかった。
前半は特に見てられない感じ。
説明するのかしないのか、序盤ではっきりしてほしい。SF映画って特にそう。ドキッとするシーンが一つもなかった。ドキッとさせようとしてるんだな、と思ってサムくなるシーンはいくつもあった。
どこにリアリティの重心を置きたいのかまったくわからない。物語の世界の側なのか、作ってる人たちの側なのか。
これはなにを見せられているの?という気持ち。ヘタな本読み?テンポが一定すぎてリアリティがない。役者も迷い迷いやってる感じがはっきり出てて見てられない。
いろいろと尺を無駄遣いし過ぎな感じ。セリフに厚みがない。世界観を作り込んでる感じもしない。
紫色部

紫色部の感想・評価

3.5
2018.8.30 ポレポレ東中野(古澤健、石丸将吾、高橋隆大、鈴木卓爾トーク)

感動しました 少なくともドランなんかの100倍はエラい(2本目) 正直前半は結構キツいのだが、鈴木卓爾特有の音によるマッチカットなどによって後半はかなりライド感が増してくるし、『風櫃の少年』的な演出による世界の開け方には涙腺が緩む。映画の海はまだ無限に広がっているのだ…
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