ゾンからのメッセージの作品情報・感想・評価

ゾンからのメッセージ2018年製作の映画)

上映日:2018年08月11日

製作国:

上映時間:117分

あらすじ

「ゾンからのメッセージ」に投稿された感想・評価

現代のインディーズ映画制作において、必ずと言って良いほど誰しもがぶつかる壁にぶつかり、脆くも崩れ去った映画。
開き直りの映画。
映画は嘘である、という事は素晴らしいが、映画は嘘である、という事自体は、決して素晴らしい事ではない。
嘘であるがゆえに、本当になろうとする事こそが映画の素晴らしさである。
と、思いながら、最近の邦画で好まれる、「ありのまま」とか「嘘のない」とか、そういう唾棄すべき明け透けな偽善っぽさにイライラした作品。
「ヴィレッジ・オン・ザ・ヴィレッジ」と併せて観てみたい。
aw

awの感想・評価

1.0

このレビューはネタバレを含みます

難解で観ている側に不親切で退屈な映画でした。

結局何がしたかったのか、未だにわかりません。皆さんの感想や解説を見て、これから少しずつ何だったのかを把握したいと思います。

もちろん好みの問題ですから、合う・合わないはありますし、作品から出されるメッセージをキチンと受け取れないという僕自身の能力の欠如も問題です。

ですから、今の僕には好みじゃない作風だったし、今の僕の能力では難解過ぎて理解できなかった。
ということになります。


ただ、実験的な作品にカネを出してまで付き合わされた感がありますから、キチンと実験結果は報告しないといけません。

ツイッターでは多少丸めて穏やかな感想になりましたが、Filmarksではもう少し書きます。

まず、とにかく気になったのは
「今、誰が喋ってるんだ?」
ということ。

役者の顔も役名も声もわかっていない状態て、顔が暗過ぎて誰の口が動いているかわからない。
画面中に1人しか写ってないのに画面真っ暗にしてて、画面外の声が入ってくるから役名も混乱する。
ロングショットで動きも乏しいので誰が喋ってるかわからない。などなど。

後ろ向きの人形3体並べてる所に声を流して「今のは誰が喋ってるんでしょうか?」
ゲームをやらされてる感じ。
で、「正解は画面外の4体目でしたー」
...。


次は全体構成。
説明不足が過ぎます。

説明し過ぎたり、不自然な説明台詞を入れると興醒めしたりしますが、これは不足し過ぎです。
「そこは観客が受け取ってよ」
って思われるかもしれませんが、
「はあ?」
って思うこと多数。


また、この作品は登場人物らをどう描きたかったのか伝わりませんでした。

若い男女(主人公?というかこの作品の主人公って誰?)の何を描きたかったのか伝わりませんでした。成長?恋愛?何かからの脱却???
宗教団体のようなワークショップ集団は結局何をしたかったのか。あれで何を描きたかったのか伝わりませんでした。
バーで働いてる2人の関係も本作中で何をどう描きたかったのか伝わりませんでした。
元バンドメンバーの秘密基地のおっさん3人も2人しか表立って出てこないし、最後の電車の中にも2人はいるのわかっても3人ともいたなんてわかりませんでした。

ほんと、全編通じて何を描きたかったのか理解できませんでした。
途中からイラっイラしてました。


監督と大学教授のアフタートークがあったので、このイライラを少しでも整理できたらと思い聞いてきました。

が、余計にイライラすることに。
そしてこの映画が嫌いなことが確定しました。

映画学校の卒業制作が元だったとのこと。なるほど。仲良しこよしで素人さんが好きなモノを作った訳だ、と納得しました。

加えて監督のこだわり?嗜好?みたいなものが語られたのですが、僕には「?」なものばかりで、「自分たちが仲間ウチで好きなように作りました」感が強くなり、「ああ、そりゃ観客を置いてけぼりで構わないって思うよね」と重ねて自分がこの映画が嫌いな訳がハッキリとわかりました。


何回か観ると感想も変わるかもしれません。
が、もう観たくないんです。
本当にごめんなさい。
まえだ

まえだの感想・評価

4.4
作ってる人の存在を強く思い出す作品が最近どどっと公開されててそういう流れを感じる。
想像することを嫌でもしなくてはいけない、意外にも、考えるな!感じろ!では通用しない映画だったなという印象。
あらゆる見方をすることの難しさと面白さを素直に感じた。
傷をつけたフィルムを貼り付けた光景だったり、映像の仕組みのネタばらしだったり、あるようでなかったアプローチの仕方が盛りだくさんでその青臭さがたのしかったです。
監督はものすごいおじいちゃんか、ものすごい若い人、どっちかだろうなと思ってたら見事に中年層でした。
mononcle

mononcleの感想・評価

3.5
つげ義春と横尾忠則と眉村卓の作品をミックスして反転させたようなゴツゴツとした肌触り。三氏に映画を見ていただいて、感想をお聞きしたいところである。傑作かはたまた大いなる失敗作か判断がつけようがない。今年イチバンの異色作!

この世のものとはおもえない尋常ならざる空模様は、終末的だがあまりに美しい。
yoheikono

yoheikonoの感想・評価

4.2
シネマリンにて鑑賞。映画の根源と、日本の現在とを繋ぐSF作品。傑作。

このレビューはネタバレを含みます

どう理解していいかわからなかったが、いわゆる第4の壁的な、

映画内で現実と虚構の境界線が曖昧で、キャラクターもそれを理解してるようなしてないような。

そんな雰囲気だろうなと思っていたら、監督の話を聞いていると解釈が変わりつつあったが、最初のイメージとはそこまで離れていなかったなと感じた。
kappazusa

kappazusaの感想・評価

4.1
I have many things to do at the boundary line.
見ていてこれ程つまらないと感じた映画は人生初だった。
自分の隣の席に座っていた客は上映開30分で席を立ち帰って来なかった。反対側に座っていた客は後半終始イライラしてたのか、ずっとからだをかきむしっていた。

「誰も見たことのない映画を創る」との事だが何故誰も見たことが無いのか?それは「こんな造りで顧客から対価を貰えるとは普通思わないから」に他ならないと思う。

こんな作品に金を払ったことを見た後は心底後悔していたが、今は感謝している。恐らく本作以上に反面教師にできる作品は今後の人生で無いと思うからだ。

映画美学校卒の人間がこんなにつまらないものを作れるのであれば、美大卒じゃなく映画を撮っている自分は凄く救われる。これから落ち込んだ時に本作を思い出せば自分を救ってくれるに違いない。ありがとうゾン。
ポレポレ東中野にて鈴木卓爾監督新作「ゾンからのメッセージ」

相変わらずこれまたとんでもない内容で映画と現実の境目がぐっちゃぐちゃに絡み合ってる感じが何とも面白かった!⭐️👍

震えるほどの映像美も目に焼きつく。傑作です。

このレビューはネタバレを含みます

「ゾンからのメッセージ」

総評

うぅ〜ん…
こりゃ、何気に難解だぞ…

「シネカリグラフィ」などの
技術面もハイレベルなら
物語も何気にかなりハイレベルで
作品の難易度も高いなといった印象…

以下、観ながら考えた
あくまで個人的な
物語解釈論を…

解釈
・「ゾン」とは何か
(タルコフスキー「ストーカー」との
対比から考える)

「ゾン」という言葉を聞いて
クラシック映画も好きな人だと
まず想起するのは
きっと、タルコフスキーの
「ストーカー」だと思う

ある小国を舞台に
その国に存在する
立ち入り禁止の謎の場所
「ゾーン」に入り込む2人の男の
物語で、「謎の場所に入っていく」ことが
メインとなる物語

言い換えれば、
「外から中に入る」物語

それに対して、今作の場合は
突如として現れた謎の現象により
周囲から隔絶された街・夢問町の
「中から外に出られない」物語

つまり、
「ストーカー」とは視点が逆の
物語であると思う

それに加えて、今作は
深田晃司監督が撮影した
ドキュメンタリーパートが加わって
「夢問町の外から夢問町を見る客観視点」が並行して存在している

この「客観視点の存在」が
物語解釈の大きなヒントになりました

つまり、
「ゾンからのメッセージ」には
「夢問町の人々の主観」と
「その人々を撮影する客観視点」が
同時に存在していることになる

そして、夢問町は
設定では、日本にある
(ロケ地は、海なし県・埼玉県の深谷市)

日本にありながら
突然の現象で隔絶された場所

こう考えると
「ゾン」は、「震災」のメタファーと
とらえることができる

「震災」によって
隔絶された町と他の場所を隔てる
壁になっている「ゾン」

「ゾン」は、ビール瓶を投げ入れても
通してくれない

お遊びで人が通ろうとしても
通してくれない

でも、「ゾン」は鉄壁ではなく
抜け出すことができる

「ゾンを通り抜けてでも町を出て
達成したいことがあること、
そして、その達成の意思があること」

この2つの条件が揃うと
ゾンは通り抜けることができる

「ゾン」は、きっと
「外に出て成長する覚悟」を
夢問町の人に問うてくる存在なのかも
しれません…

もちろん、「外に出ること」を
強制するような存在ではないし
「帰ってくること」を
強制する存在でもない

隔絶された町の人々の主観と
そんな町の人々を見つめる客観視点の
両方が存在することで
この映画は、
一種の人間成長譚として
成立しているのかなと感じました
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