ワンス・ウォリアーズの作品情報・感想・評価

「ワンス・ウォリアーズ」に投稿された感想・評価

corouigle

corouigleの感想・評価

3.3

このレビューはネタバレを含みます

私は、ニュージーランドで
幼少を過ごしました

1985-1987頃、
当時5-7才でした。

学校には行っていたものの
そこは子供、そこまで
英語が完璧に分かるはずもなく、
当時大人の顔を見上げてこの人たちは
何を話しているんだろうか、と
思っていたことを覚えています。

日本語でさえ、大人の会話にはついて行けないところがあるとも思いますので。。

現地では
白人系5
マオリ系4
その他アジア系等1

のように割れては居ましたが

特にそこまで社会的な分断や
仲違いがあるようにも思えず
表面上は
そして子供から見た学校社会なども
普通に皆が互いの違いを認めている

様に感じられ

特に私のようなアウェーの弱者
には非常にあたたかく
とても素敵な社会が構成されていたことは印象にあります

マオリ人と白人系
植民地時代にやってきた方々とは
ニュージーランドは
仲良くやるための同盟を結び
非常にうまくやっていると
言われています

マオリ人の方が貧しく
働く意欲が低く

かつては戦士だったものの
今は社会的問題ともなっているのは
大学生になり鑑賞した2000年頃、
改めて認識した次第であります
EN

ENの感想・評価

2.0

このレビューはネタバレを含みます

ニュージーランドのマウリについて描かれた映画で、考えさせられることは多くあったけど私にはヘビーすぎた。
伝統を重んずるマオリの世界が、物質文明の発展に伴い荒廃し、秩序を失っていく。旧体制への回帰か新しい社会形態の模索か。女性の自立を促すなかで問われる「力」の使い方。
リー・タマホリ監督作品。
ニュージーランド最大の都市オークランド郊外。ベスはマオリ族の王族の子孫だったが、一族を離れて、元奴隷一族のジェイクと結婚した。ある日ジェイクは仕事を辞め、息子のブギーも警察の世話になり、裁判所まで呼ばれるが・・・という話。

監督自身がマオリ族の出身で、キャストもマオリ族出身の人たち。キャストの顔が独特。赤茶色を中心にした色合い。クレーンショットをやたら多用する。

世界観がおかしい。みんな脳筋、男女問わず会話が下品、喋りよりも鉄拳制裁。ジェイクに殴られて顔がボコボコになったベスとジェイクがベットで裸で並んでいる画が異常。全身刺青の度合いがやばすぎる。男性が暴力により絶対的に支配する世界が怖すぎる。友達の13歳の娘をレイプして平気な顔をしている。『マッドマックス』並の世界。さすがニュージーランド映画。もうニュージーランドには怖くて行けない。

マオリの人々の踊るハカは顔面含めてインパクト強すぎて笑っちゃう。
Ryota

Ryotaの感想・評価

4.4
衝撃。バイアスがかかってるのはわかるけど、とにかく凄まじかった。忘れないように書いておこうと思う。マオリのこと知らん人にも見てほしい映画や、
.
「映画の時代背景」
労働力の不足から1960年に雪崩的に起こった、マオリの都市化(Urban Drift)。都市には娯楽、働く場所、家があるとの甘言に、家族の紐帯を切ってまで都市に出たマオリたちに待っていたのは変わらない貧困、構造的差別に加え、住居の絶望的なまでの不足でした。そんな中から暴力団が生まれるのは自然なことで、1960年代にはオークランド南部を中心にマオリの家族は多く、暴力、または酒やドラッグに浸り、いつしか抜け出せなくなっていました。そうした親を見て育った子らが大学教育を受け、マオリ文化を取り戻そうとしたのが1980年代。この映画冒頭に流れるラジオはマオリ語だけれども、それから考えるにこの映画は1985年以降に設定されているのかと、思います(1985年、マオリ語ラジオ局が初めて設立された。また、原作は1991年とのこと)。ドラッグ、ホームレス、酒、暴力、社会におけるマオリの立ち位置、そして眼差し。そうした背景を暗にワンショットに撮りきってしまうあたり、本当に素晴らしかったと、個人的に思います。
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「マオリ文化の描写」
映画を通じて時折話されるマオリ語、ハカ(ダンス)、タイアハ(長刀のようなもの)、タンギ(葬式)、それぞれが活写されていて、ほんとによかった。特に、現在も絶滅危惧とされているマオリ語は1980年代から1990年代にかけて、ゆっくりとリバイバルにあった時期。家庭においても消えていくマオリ語と、逆にドミナントになってゆく英語という時代の区切りが、Bethの使い分けを通じてくっきりと浮き上がってくる様も見事でした。また、タンギに関してもKārangaから始まり、Hakaで死者を悼み、Tukutuku panelでそっとGraceを包んで送る、ある意味では見事なマオリ文化が描ききられていたと、思います。
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「卓越したストーリー性」
オーディエンスの心に殴り込んでくるような始まり、そしてエンディングでした。酒と暴力に溺れるTamueraを愛するが故に、彼の暴力に苦しむ子どもを助けられない、その狭間に苦しむBethや、叔父からのレイプ、そして父からの暴力に最後には家庭すら信じられず、自殺してしまったGrace。愛憎に塗れた現代の闇を、マオリというフィルターを通してくっきりと描ききるこの映画において、オーディエンスはマオリが過去の人々では決してないことを突きつけられるのだと思う。そして同時に、見るものに対してマオリを化石化、他者化させんとする監督、原作者の覚悟を見せられた気がしました。
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「マオリの反応」
一方で、この映画の話をマオリに切り出す際、あ、いい映画よね!というけれども、あまり良くない顔をされることが多くあります。その理由を尋ねれば、マオリが戦闘民族であるかのように描かれて誤解を生みやすいとのこと。確かに、それはほんとに違和感があった。映画の一番の見せ所やったここのシーンにもそれは顕著なんじゃないかと思います。
「私たちの祖先は、むかし戦士だった。でも、あなたみたいなのじゃないわ、ジェイク。彼らはマナを持った戦士だった。プライドよ、魂を持って生きた人々だった。(Our people, once were warriors, but not like you Jake, they were people with mana. Pride. People with spirit)」
Zak13

Zak13の感想・評価

4.0
こんなに人を殴る映画観たことない。
こんな人たちにラグビーで勝てるわけがない。
ゆか

ゆかの感想・評価

2.5
ニュージーランドについて授業で観賞。
とても内容が重くてしんどかった。
都市に住むマオリはこうなのか、、。同じマオリについての映画『Whale Rider 』の方が好き。穏やかに観賞できる、、。
ねぎお

ねぎおの感想・評価

4.1
日本人が抱くニュージーランドのイメージ。羊、ラグビー・・おそらく自分もその域を超えていなかった。

これはニュージーランドの日常を垣間見るだけでも意味がある映画。
ストーリーは決して明るいものじゃないけれど、力強く逞しく生きるパワーを受け取る映画であったと記憶しています。
jnk

jnkの感想・評価

5.0
マオリ族はニュージーランドの先住民で現在ニュージーランドの人口の10パーセントほどを占め、リータマホリ監督もマオリ系ニュージーランド人で現代のマオリを描いた本作がデビュー作。
原題は〝ONCE WERE WORRIORS〟で、かつて戦士だったという意味だけど、マオリ族というのは戦闘民族で、それ故に差別されたり奴隷にされたり戦争の時にイギリス人に利用されたりしていた。

そんな中でマオリとしてのプライドを持ち、闘う場所がないからあちこちで喧嘩したり奥さん殴ったりするのが本作の主人公。主人公だけじゃなくスラムのマオリ仲間にそんなのがゴロゴロいて暴力も貧困も差別も陰惨に描かれる。暴力は暴力のための暴力で特に救いがないし、差別されてるマオリ族の中でも女性蔑視が行われてるあたりの煉獄感描写に容赦がない。
非情にビジュアルで一度見たら忘れられないシーンの連続だけど、マオリ族の伝統であるハカの使われ方には感動せざるを得ない。
ラグビーでもお馴染みの〝カマテ〟は闘いの舞いのイメージが強いけど、元は生の喜びと感謝を表現したもので、劇中での使われ方も人間の気高さを感じさせられてやばい。
「ハカで大切なのは最初の動きだ。先祖の魂に手を伸ばし体の中に引き込むことだ」
のセリフの通り始まった瞬間に魂を鷲掴みにされる。

物語の肝はクソ主人公の奥さんもマオリの血を引いていることで、血だけでなく魂も受け継いでいるために真の誇りも戦士として恐怖に打ち勝つ力もあり、腕っぷしだけ継承して暴れてるだけの旦那とどちらが強者なのかは明確。
とかく美化されがちな伝統というものの本質を抉りだし、より普遍的なメッセージになっていて誰にでも刺さる。
原作小説とは大きくストーリーが異なるけど、よりストレートに伝えるべきことを伝えてくるナイス改変だと思う。
NanohaWada

NanohaWadaの感想・評価

3.3
授業で見させられて泣いた。残酷だけど たくさん考えさせられる映画!

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